経済と政治は別物。人間関係も、似たところがあるかも?

昨日のクリスマスは、クライアントのお子さんに、出張シェフ(ノンアルです)

リスクエスト料理を作っておりました♪ そう、僕ができる価値提供(ほんとかよー)

ちょと事情があって、クリスマスに、お子さんだけになる話があり、お節介に出動!

僕って、子供、苦手じゃなかったのねw 最近、自分認識のズレにびっくりしていますw

 

さて、

僕の情報発信の中で、よく、海外の情報とか、

金融機関の中の人的な情報があると思いますが、

ざっきーは、ドメドメな日本国内の生命保険屋さん、

しかも、最前線ラインの兵隊(笑)

 

どこで、そんな話をキャッチしてんの?って聞かれます。

答えは簡単、

クライアントさんから、直接聞いているんです。

 

tmp_combined_photo

 

僕は、ざっきー、保険屋さん。

経営者専門で、好きな人の事業価値あげますです。

クライアントさん方とは、ご紹介で繋がってますので、

人間関係は、わらしべ長者かもしれません。

 

だって、普通に考えたら、会えない人に、会えたりするから(笑)

本当に、面白い仕事です。

接待もないし、ヨイショもしなくていいから。

(これ、僕だけかもしれないけど w)

 

そんなクライアントさんが、よくおっしゃる話です。

 

「日本にいると、なぜか経済情報と、政治情報がごちゃまぜになってて、

 本当の姿が見えにくく、相手を誤解しやすい。

 

 島国だから、そもそも、苦手なのかもしれないけど、

 人間関係においても、お金の問題(経済)と、価値観の問題(政治)を、

 ごちゃまぜにしている。

 

 お金と、価値観が一緒なのは簡単だけど、実はそれは幻想。

 どちらかが、かなりか、ちょっとか程度の差はあれど、

 無理している場合が多い。

 

 まあ、それが人間関係っちゃそうだけど、価値観の「違い」を、

 お互いが共有して、初めて関係性が深まることもある。別次元にね。

 世界に、出てみなよ、本当にびっくりするぐらい「違う」から」

 

ドメドメな僕は、いつも、そっか。って思いますが、

実行できていないんですよね。

来年の行動の一つは、これだな♪

 

さて、その方から、聞いた話です。

 

ロシア、中国、インド、

って聞くと、それぞれに、があると思いますが、

共通項があります。

 

それぞれに、国境紛争を抱えている、

政治的立場となるグループが違う、

核兵器を含めた大きな軍事力を持っている、

人口、国土、資源といった国家のファンダメンタルズが強い、

 

などなど、

 

でも、忘れがちなのは、

それぞれが貿易相手国として、最重要国同士なんです。

知っていましたか?

 

よく「政冷経熱」とか、日中関係で使われる用語がありますが、

世界に出れば、当たり前!だそうで、

そもそも、そうゆうことを言っていること自身がまずいっと(笑)

 

そうかも、しれません。。。

 

さて、このブログは、経営者の皆さんに、もしかしたら、

何かもお役立つかもしれない情報や、スタンスを書いています。

 

基本は、「意見、そして、もう一つの意見」です。

そんな視点で、読んでいただけたら、うれっしいっす。

 

 

では、ようやく本題に。

 

日本ではまったく報道されていませんけど、ロシアのプーチン大統領は、

先週、国民に向けた1時間ほどのテレビの中で、

 「すでにロシアの経済危機は去り、ロシアは、ウクライナ制裁前の、

  正常な経済状況を、完全に取り戻した。」

と宣言したそうです。

 

本当なんでしょうか?

原油安、そして、国際的な経済制裁、それによるルーブル安。

天然資源はあっても、食物は要りますからね。

経済制裁は効いてたはずです。

 

だってルーブルのCDS(デフォルトに対する保険料みたいなもん)も高騰したし、

ルーブル安への、ロシア中銀の介入は、なりふり構ってなかった訳ですから。

 

いやあ、こんなの強がりでしょ、と考えるのは、早計すぎると。

 

確かに、支持率85%(すっげー)のプーチン大統領が、

経済危機終了宣言を出してしまったら、そうするしかないし、

その裏付けとなる「何か」がなければ、

そんな宣言する訳がないのです。政治的に死にますからね。

 

で、その「何か」の裏付けとなるのが、このニュースでしょう。

http://www.financeasia.com/News/404838

簡単に言いますと、

ウクライナ問題に対する制裁で、米国や欧州の債券市場での、

資金調達の道が、事実上閉ざされているロシアの金融機関から、

VTB Bank(ロシアでグループ規模が2番目の銀行)が、

ついに、人民元での調達を行った。

という報道です。

しかも、多分ですが、このニュースを読むと、オンショア(つまり、利子税や、

源泉分離課税などのかかる普通の市場、日本もこれ)市場での、人民元建ての債券、

俗にいう「パンダボンド」を発行したことになります。

えっと、米国も、欧州もそんなゆうなら、ロシアにとっては、

中国は最大の貿易相手国なんで、人民元さえ手に入れば、

米ドルもユーロもいらんわ!って宣言です。

しかも、世界中、普通に、どこでも調達したりまっせ!って話です。

これ、凄いと思うとともに、ぞっとしませんか?

中国とロシアも国境問題ありましたが、胡錦濤主席時代に、

当時のメドベージェフ大統領(と、プーチン首相)と合意しましたよね。

こうなると、ロシアは強気で、国益重視の政治を断行できます。

だって、人民元さえ手に入れば、当面、必要なものは何でも手に入ります。

米国や、欧州の西側の経済制裁は、もう、効果がありません。

ユーラシア大陸というエリアで考えると、そこでは、中国とロシアの力は、

ますます大きく、独壇場になり兼ねない、という状況があります。

先日、安倍首相がインドに行き、新幹線というインフラ受注をしましたが、

これで、インドネシアの仇は打った、などという経済番組を見ていると、

本当の暗澹たる気持ちになります。

だって、インドの新幹線、円借款で期間50年、0.1%ですよ。

インドネシアの新幹線で条件を出した中国と、変わらんですがな。

実際、インドは、中国とは、政治的には軍事衝突を繰り返し、

関係性はかなり悪いです。

でも、インドにとって中国は、輸入相手国では第1位ですし、

輸出相手国でも、米国、UAEに次ぐ第3位なんです。

他にも、ベトナムも中国と政治的には険悪ですが、

ベトナムにとっても、中国は輸入相手国で第1位で、

特にハノイを含めた北部経済圏は、中国華南経済圏と一体で、

経済依存を切り離すことは不可能です。

ちょっと、こんな話を聞いていると、

最近の報道が、どうも、ナショナリズムに偏っていないかなと。

つまり、政治で緊張関係にあっても、経済については、

当然、市場としても大きな中国ってのは重要なパートナーとなるし、

これは、日本もそうですよね。

つまり、どこの国も是々非々で判断しているに決まっていると思うんです。

経営者の皆さんの経営判断も、そうじゃないですかね。

インドの新幹線だって、モディ首相が安倍首相と仲がいいから、

日本を優先したなんて、あり得ない訳です(笑)

「インフラ投資に対する円借款の条件が良かったから」という、

経済合理性に基づいて判断したにすぎません。

僕自身は、中国共産党という支配のなかで発行されている通貨、

人民元が、どうしても信用なりませんが、

とはいえ、アジアにおける日本も含めた各国の対中貿易の重要度は、

ますます大きくなり、依存度も拡大していますよね。

一帯一路と言われるインフラ整備や、中国人観光客による膨大な消費を通じて、

人民元のアジアへの浸透は、確実に進んでいることも事実です。

実際、8月には、人民元が切り下げられましたが、その際に、

ASEAN各国の通貨も同じく下げ、連動性は顕著なものになってきています。

そんな中で、人民元がIMFのSDRに採用されましたし、

政治面でのASEANとの連携や、今般のインドでのインフラ受注を前面に出して、

中国包囲網だとかいっているの見るもの、

最近は、変だぞ。と、思うようになってきました。

さて、ロシアは、ロシア軍をついに軍事行動でシリア内戦に使っています。

米国型の行動ですね。国益がないと軍は政治的には使いませんし、背後では、

経済的裏付けがなければ、動かせません。

でも、経済的も、ロシアも輸入相手国の第1位は中国です。

その中国の通貨、人民元での資金調達方法を得たとなると、

ロシアを、米国や欧州を止めることができなくなることはわかりますよね。

さて、そのロシアとは、北方領土。中国とは、尖閣諸島。

日本、政治的問題抱えていますよね。

このことに対して、ナショナリズムを煽るだけの情報が増えてきているの、

ちょっとやーな感じがします。

「お金や価値観が、一緒な人を、大事にすればいいじゃないか!」

何も、反論もありませんが、

僕、異論はございます。

価値観は、そもそも「違う」し、それが個性。だから、

「価値観など全然違ってても、お金で繋がっても、繋がってればいいじゃないか!」

です(笑)

「意見、そしてもう一つの意見」 さて、来年の課題が見つかりました♪

The following two tabs change content below.
木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket