金融緩和の効き目は切れた…でも、これからがチャンス?

ちっと身体が緊急停止しましたが、

 

一人親方は、かわりが誰もいないので、

12時間で復帰、

お恥ずかし限りでございます。

 

そもそも、忙しいなんてのは、恥ずかしいことで、

自己管理ができないことは、プロとして失格。

今更ながらに、自分の甘さを痛感します。

 

はふん。

 

さて、遅ればせながら、先週の呆れた、東証マーケットの話を。

ね、

こうやって、リアルタイムじゃなくなっちゃいますもんね。

 

僕は、ざっきー、保険屋さんです。

経営者専門で、リスク(不確実性)から、お守りするのが仕事です。

だから、情報も早くないとね。

 

こんな、マーケットの話が、経営の情報につながるのかって?

 

僕は、繋がると思って発信しています。

だって、マーケットってのは、ちょっと先の景気動向を見せてくれる、

タイムマシンなんですから(笑)

 

だから、今、何が起こっているのかを、知っておいて欲しいんです。

 

リスク(不確実性)を避ける要素の一つは、

理解をして、リスクヘッジを行う方々の行動原理を知ることで、

そのことは、経営のいろんな部分で応用が効くと思うんです。

 

本当に、少しでも、参考になれば、という想いです。

 

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さて、

先週の東証マーケット、、、

 

12月14日(月)日経平均は18,883円 前日比△347円 売買高2兆3382億円

12月15日(火)日経平均は18,565円 前日比△317円 売買高2兆2806億円

12月16日(水)日経平均は19,049円 前日比+484円 売買高2兆5293億円

12月17日(木)日経平均は19,353円 前日比+303円 売買高2兆7809億円

12月18日(金)日経平均は18,986円 前日比△366円 売買高3兆5971億円

 

これだけの平均株価の乱高下をしておきながら、

この売買高って、おかしくありませんか?

 

だって16日なんて、400円以上あげている反発相場で、売買高2兆円て!

 

奥さん、ちょっとそこの奥さん、これ、おかしいですよね。

 

売買高2兆円て、普段と変わらないじゃないですか?

 

つまり、本当の反発相場だとしたら、最低でも、売買高が倍は行くのに、

平均して変わんないって、、、

 

いつも売っている人が、買っているか、買っている人が、売ってるか、、、

これ、GPIFと、日銀しか、買い手がいないということです。

 

つまりね、官製相場なんです。

 

経済ニュースや、テレビは、

証券会社や、信託銀行がお客さんだから、言わないだろけど、

日経平均を伝えるなら、出来高との相関性を伝えろや!

ってことです。

 

今や、外国人というセクターの方々が、円安になったし、米国の利上げもあったので、

今更、日本株式など、まあええや、って感じで、取引量そのものが、下がっています。

 

これが、明らかに出来高に現れる訳です。

 

市場ってのは、参加者が多ければ、上がっても、下がっても、

それぞれのポジションを取ってますから、

積極的な参加者が多ければ、売上高は増加します。

 

でも、先週の結果からわかることは、参加者は少なく、

なのに、下げた時にも誰かが、

平均的に買い支えている、ということがわかりますよね。

 

さて、誰でしょう?

 

まあ、いいや、先に買いちゃっていますよね。

年金積立金の運用を任されていて、運用比率のポートフォリオの一定量の、

株式を増やします〜、っていったGPIFと、

 

量的緩和を行います、って言って、その方法の一つとしてETFの購入を行っている、

日銀ですよね。

 

そういえば、今の政府って、株価を上げることを、なぜかアピールしていましたが、

気のせいでしょうか?(笑)

 

これを、専門用語で、官製相場と言います。日本のファイナンス市場のリテラシーが低く、

海外から見ると遅れている、信用できない、と言われる所以です。

シンガポールとか、香港に行く訳ですわ、全く、、、

 

だって、米国の大統領とかが、株価に言及したら、訴訟の嵐ですよ?

ね、聞いたことありますか?オバマ大統領が、株価に言及したところ。

ないですよね。

 

これぐらい、日本は、遅れているし、だから、金融機関にいいようにされるんです。

皆さん、経験はございませんか?

 

で、結局、日銀が、緩和強化とか言って、

なんか水鉄砲(規模的に、バズーカじゃない)打ったけど、

結局、市場との対話に無残に失敗して、爆発的な売る圧力で、

何と3兆5000億円もの出来高になって、

下げ。

 

ありゃりゃ、、、

 

週明けも、日銀の面子が立たないほど戻せません。

というか、21日なんて、

日銀の追加あるだろうということで、売り圧力。

21日も、22日も出来高2兆円前後で、ほとんど上がらすって、、、

今年の東証は、もう終わりですね(笑)

 

そもそも、18日(金)に、こんなニュースが

日銀、金融緩和を補強 ETF購入 年3000億円増

ありましたが、、、

 

市場は、バカではありません。

 

この発表後、一瞬、日経平均は上がりましたが、

その後は、皆さまご存知の通り、大幅な下落です。

 

あのね、こんな3000億円ETF買いますってゆうたら、

日本株式は、日銀とGPIFしか、買い手がいないということを、

認めてしまったことになりませんかね?

 

しかも、

これまでの、一連の緩和策で経済成長が見込まれるのであれば、

今さら株式を買い増す必要はない訳でして、

 

ようするに、過去2年間の、いわゆる「黒田バズーカ」ってやつが、

無効だった、ということを、認めたことになる訳です。

 

まあ、一瞬、2013年から、景気もちょっとは上がったんですよ、

まあ、結果オーライなんだけど、

 

でも、現時点では、消費者物価指数、△0.1%ですからね、

元の木阿弥って事です。

これ、日銀のバランスシート膨らました結果ですよ。

 

ちょっと奥さん、そこの奥さん!バズーカ、効き目は続かなかったよ!

ってことです。

 

金融政策だけでは、経済成長には結びつかない。

このことは、検証されましたよね。

 

だから、成長戦略って、言いますが、これって、たぶん、

規制緩和だと思うです。

 

で、規制緩和っていうのは、今までの常識が破壊される訳で、

よーく考えてみると、チャンスは増える代わりに、リスク(不確実性)は増して、

結果、競争が激化するし、その時に投資できる余力がないと、

マズくないっすかね!

 

ああ、話がずれた、、、

 

今回のニュース、注目点は、それだけではありません。

日銀の金融政策って、黒田総裁一人では決められないんです。

9人の政策委員の合議制で決まる訳です。

 

まあ、中央銀行って、どこもそうですけどね。

ただ、この政策委員というのは、人事があり、それを総裁が握る訳ですから、

基本は「お手盛り人事」です。

 

でもね、この9人のうち、なんと3人が反対に回っているという事実です。

政策委員全員が全員、黒田さんの推薦で入った人たちですから、

こんなこと、ほぼありえないんですね。

 

でも、3人もいるという事は、良心が痛んだか、

本気で、これ、あかんやろ!って思ったか、です。

それぐらい、やばいことだって話です。

 

だって、事実、18日は、この発表で一気に日経平均が500円上げて、

それで終わればいいのに、

あっという間に下がって、366円安って、

どんだけ、日銀マンとしてのプライドを粉々にされたことでしょう。

 

日銀も、財務省官僚も、圧倒的に優秀な方が多いです。

金融政策の影響や、政策の及ぼすことを理解しています。

 

だからこそ、今回の失態は、市場との対話が成立せず、

黒田日銀の今までの金融政策では、効果がないことが、

検証されてしまったかもしれません。

 

残念ですが、今回の金融政策は、愚策かもしれませんね。。。

市場が反応しなければ、意味がないのです。

 

政策とは、実際の効果がなければ、誰が何を言おうと愚策です。

だから、責任とともに、尊敬が伴うのです。

 

ああ、残念だなぁ。

 

でもね、ということは、市場は、今後、過度の期待をしませんから、

年明けからは、もしかしたら、下落傾向が、さらに明確になるかもです。

 

となると、もしかしたら、

日経平均の下落につられて、ちゃんとした銘柄が引っ張られて落ちる可能性、、、

ってことも考えられませんか?

 

そう、世間が悲観した時が、チャンスでも有る訳です。

さて、今から、時間があれば、事前スクリーニングもいいかも。

 

僕ですか?

もちろん、やりますけどね(笑)

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木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

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