借入金の金利は、数字と共に伝えないと、下がりません。

先日、クライアントんさんからご報告のメールをいただきました。

それは私が関与した決算書をもとに、

事前に依頼しておいた約束手形貸付融資(短期融資)の書き換え時に、

金融機関からの提示で、金利が、2.5%から1.6%に下がったというものです。

 

今回は、具体的な事例で、

どう、金融機関から有利な貸出条件を引き出したか、

という話です。

 

資金調達に関心がある方も、借入金の金利を下げたい方も、

読んでくださいね。

 

ざっきーが、クライアントさんを、

具体的に、リスク(不確実性)から守るために、

何をしているのかを、知って欲しいので、書いてみました。

 

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格付けと、融資条件の関係について、理解されていますか?

 

さて、この会社の、決算は5月、

決算書がまとまったのが7月、

社長と銀行への決算報告と、今後の資金についての報告をまとめ、実行したのが9月。

その時点では、銀行担当者が、休暇だったりして、上手く伝えられず(笑)

再度、僕のフォローで、11月に、きっちりロールプレイをした上での報告(笑)をして、

1月に、この、2.5%から1.6%への金利の引き下げ、という結果が出ました。

 

0.9%の金利値引き!

 

って、どう思われますか?

 

さて、このクライアントさんが、借入金の取引しているのは4行、

地銀が2行に、信用金庫と、信用組合。

 

業種は、ある商材の卸売業ですので、商材の仕入れにも資金は必要ですし、

一般的には、粗利益率は薄く、適切に売り切らないと、経費を除いた後では、

利益が出ないビジネスを、市域密着で展開されております。

 

メインバンクは、信用金庫。

日銭の管理もありますし、事業規模からしても、

現社長は三代目の地元で、地域密着の商売、という点も、

信用金庫さんがメインバンクというのは、

至極当たり前で、とてもいいことだと思います。

 

よく、なんちゃってITベンチャーが、

都市銀行の口座作りますが、

わかってないんやな〜、って思いますもん(笑)

まあ、東京だと、地銀、信用金庫よりも、

都市銀行の支店が多いので、

仕方ないとは思いますが、

銀行法や、信用金庫法で、

効率よく融資を行うための住み分けができていますので、

それは、理解して、活用すべきと思います。

 

でも、銀行格付けなどの、金融機関がどう判断しているのか、

などという話は、メインバンクの金融機関の担当者すら、

あまり意識していない話でございました。

 

そりゃそうだ、

だって、皆さん、知っていますか?

皆さんの会社の具体的な格付けを。

 

で、ご存知だったとして、適切な金利って、

ご存知でしょうか?

 

まあ、金融機関だって、決算書をざっくり入力し、

定量評価の一次評価として、算出された数字をもとに、

銀行格付けは決まりますから、そのロジックをこと細かく、

説明するはずがないですよね(笑)

 

社長が、理解して、覚悟をして、実行するしかないのです

 

さて、僕が、このクライアントさんに関与したのは、

一昨年の秋ぐらいから。

 

まずは、経営者の方から、ビジョンと覚悟を伺って、

現状を把握し、問題を抽出し、解決策を提示し、

一つ一つ、実行して頂いた訳なのです。

 

具体的には、

実態バランスシートを確認し、

決算組を行い、

キャシュフローマネジメントを行いました。

 

これにより、適切な固定資産の流動化と、

適切な借入金の長期短期など期間の比率の適正化や、

具体的な、経費目標の設定が、初めて出来ます。

えいやっ、とか、気合い、とか、そんなものじゃなくて、

こうすれば、○年後に、借入金ゼロっていう、

根拠ある数字の話ですから。

 

根拠ある数字が見えれば、

その上で、しっかりと本業に集中して頂き、

税金を払う覚悟の上で、自己資本経営を目指していただく!

 

だって、そうですよね〜

売上対前年度比○%アップって言ったって、

それ、根拠あります?

 

というか、それで、従業員さんや、経営者ご自身も、

一緒に豊かになりますか?

 

大事なのはここ、

一緒に、本当に、豊かになりますかね?

 

こちらのクライアントさんも、始める時には、

確実に、大丈夫と思われていたわけではないかもしれません。

まあ、

僕の説明とかって、タマに、結論まで超高速だったりしますので(笑)

ちょっとは反省、してるんですけどね、、、

 

でも、

この流れに沿って取り組んでいただき、

1年以上たった今、さらに、結果が確実に出て参りました。

 

関与して、決算前検討会を行った上での、初めての決算後、

メインバンクの信用金庫については、すぐに動いてくれました。

 

というか、

自然と圧力がかかるように、

僕が、シナリオを書いたんですけどね(笑)

 

今までは、短期借入れはそのまま書換えるか、

下手をすると、一時返済を求めていたのに、

きっちり、決算報告とともに、返済計画の提示と、

今後の資金需要の報告などを行いまして、

明確に、短期借入については、

金利を下げねば、他行に乗り換えます!って。

 

信用金庫さんで、メインバンクさんですから、

すぐに支店長がお越しになったようで、

今までとは違う、経営者のビジョンに沿って、

決算書を示しながらの報告は、とっても効果があったようで、

メインバンクとして、短期の今後の書き換えは、

その時点の2.5%から、1.9%に、0,6%下がることになりました。

 

まあ、これがあってのサブとはいえ、地銀への交渉。

クライアントの社長も、根が優しい方なので、

タイミングは伸びましたが、

メインバンクの信用金庫さんよりも大きな、0.9%の金利引き下げ。

となった訳です。

 

格付けが上がると、相当な問題が、自然に、解決されていきます

 

今後は、これも基づいて、長期の一部繰上返済や、

長期融資の組み替えなどの話が、早速、出始めています。

 

金利が下がるのは、いいことだと、

皆さまにも、共感いただけるとは思いますが、

金利を下げるというか、適切化したいのは、

企業を継続させるためだから、なのです。

 

企業の目的は、継続すること。

そのためには、自己資本経営になるのが一番です。

 

自己資本経営になるためには、他人資本を減らさないといけません。

でも、他人資本による資金レバレッジは、それ自身が利益をかさ上げし、

その結果、課税を経て、自己資本に組み入れられる訳ですよね。

 

だから、企業は利益を上げないといけないんです。

利益を上げる方法は、二つです。

 

売上を上げるか、

 

経費を下げるです。

 

借入金の金利とは、支払利息とは、経費です。

 

もし、支払利息が、年間1,000万円だったとすると、

金利が0.9%下がったら、90万円、経費が浮くんですよね。

 

もし、売上高粗利益率(売上総利益(粗利益)÷ 売上高)が20%とすると、

この90万円の経費を生み出そうとしたら、

450万円の売上が必要です。

 

わかりますよね!

 

それぐらいのインパクトがあるんです。

 

今、くどくど伝えているの、金利の話ですが、

格付けが上がると、長期借入の借入期間も長くなります。

 

そうすると、毎月、毎年の元本返済が少なくなりますので、

キャッシュフローが良くなって、資金繰りが楽になります。

 

そうすれば、急な資金繰りの融資も必要がなくなり、

企業の目的である、継続性がより高く担保されます。

 

こう考えてください。

 

借入金の金利や、期間というのは、

皆さまの会社に対する、金融機関、それを通して、

そこに預金をしている預金者、つまり社会が、

皆さまの会社をどう見ているのか、という評価そのものなんです。

 

だって、皆さまも、金融機関に預けた皆さんの預金、

貸し出されて戻ってこなかったら、ムカつきませんか!

 

そう、金利の高い安いは、貸してからみれば、借り手の信用度の事。

そう、期間の長い短いは、貸してからみれば、借り手の信用度の事。

 

そう、借入金の融資条件とは、

社会から見た、皆さんの会社の信用度です。

 

こうするとご理解、頂けますよね。

 

借り手が、貸し手に対して、自らの信用度を説明しないで、

勝手に、金利を下げてくれたり、返済期間を延ばしてくれたり、

する訳は、絶対にあり得ないのです!

 

でも、そんな事言っても、他行の話をすると、

「うちならちょっと金利下げますよ」とか、行ってくるじゃん、って。

 

そりゃそうですよ、金融機関の商品は「キャッシュ」ですから。

 

でもね。

結果、皆さんの会社の借入金の総額は減りましたか?

結果、借入金のある金融機関の融資の内訳が変わっただけじゃないですか?

 

いかがでしょうか?

本気で、現状を良くしたいのであれば、僕を呼んでください。

 

で、

経営のビジョンをお聞かせください。

 

で、

現状を分析し、問題を抽出し、解決策を提示しますので、

実行してくださいね。

 

そう、実行してくださいね。

そうすれば、必ず結果は出ます。

財務というのは、結果が必ず出るのです。

 

僕は、コンサルフィーも、顧問料も取りません。

僕は、結果にコミットできないことは、やりません。

だって、結果が出れば、すべての保障を、僕に任せて頂くからです(笑)

 

ね。

結果がでなければ、僕を採用しなければいいのですよー。

 

覚悟が違うのです。

自信があるのです。

 

facebookで、僕の名前を検索し、

メッセージをください。

本気で、ご依頼いただければ、まるっと承ります♪

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木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

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