借入金を「分解」してみると、不安が多少は減るかも!

会社員でもある僕の場合、先週の木曜日から、6週間に渡るコンテスト(販売強化週間)が始まりました。そう、フルコミッションとはいえ、営業マンですから「売れよ」と言われる訳ですね(笑)

とはいえ、そんな会社の論理を、お客様に押し付けないように、普段から行動を組み立てていますし、それが、仕事というものの面白さかもしれません、ルールや制約を、わくわくするものに変えればいい訳ですからね。

それに、僕の場合、経営者の専門の保険屋、ざっきーですから、平均単価が高い(笑)

売上を分解すると、単価×数量ですから、前者を上げるのか、後者を上げるのか、そこを理解すればいいんですよね。エクスマの藤村先生のブログにもありましたよね。

まあ、あまり考えずに、与えられた会社のコンテスト(販売強化週間)という「お祭り」を活用して「いろんな方にお会いする時間を、積極的に作る6周間」とするようにしています。

 

以前は、我武者羅にやった時期もあったし、我関せずで無視した時期もあったんだけど、最近はチームも新しくなって、その年下のマネージャーの夢が「全国No.1営業所」だから、その夢を僕が足を引っ張って、邪魔することだけはしたくないから、他力だけど、ワクワクしています。

それに、最近、入社された新人さんにとっては、僕らの仕事はフルコミッションで、その「恐怖」から逃れるために、どれぐらいのペースで仕事をしないといけないのかを認識する時期だから、ベテランのペースを見て、感じ取ってもらいたいしね。

 

僕のようなベテランにとっては、事前に分かっていることなんだから、まあ、最低限の入賞ライン(予算ということね)は達成できないのであれば、何言ってもそんなの言い訳に過ぎないなと(笑)腹落ちしている訳です、はい。

ここまでの心境になるのに何年かかったのかと考えると、自分の歩みの鈍さに愕然としますが(汗)、まあ、他人のことは関係なく、自分がどうしたいのかを、確認しながら、日々を生きていきたいなと思います。

 

さて、そんな時期ではありますが、エクスマの塾生限定のセミナー「エレメントE」ってのが先週の金曜日にございまして、15:00から、僕は会社的には行方不明になっておりました(笑)

そう、セミナーに出席してきたんですね!

 

今回のセミナーで感じたことは、僕自身の内面のコアな部分の話なので、まだ、全然受け止めきれなくて(帰ってきた日の夜、うなされるぐらいの夢を見たぐらいですから 笑)その内容は後日か、、、いや、書けないかもしれません、ごめんなさい。

 

今日のブログは、その時に、隣になったエクスマの先輩のこの方とfacebookのフレンズ申請のやり取りをする中で、そのブログを拝見し、休憩時間に読んでいて思うことがありまして、それについて書こうとお思います。

そう、それが今日のテーマ「借入金を分解する」です。

 

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ざっきーです。経営者専門の保険屋です。大好きなお客様の経営されている会社の財務価値向上に貢献して、経営者に降りかかる様々なリスク(不確実性)からお客様をお守りするのが仕事です。

 

保険屋です、コンサルじゃないから、コンサルフィーは頂かないけど、財務価値が低い状態では大好きなそのお客様と、ずーっとお付き合いを続けられなくなる可能性がありますので、お節介を焼かせて頂きます。

いいやん、好きなんだから(笑)まあ、お客様が嫌なら、切って頂いて構わないなぁ、と思うようになりました、それぐらいの覚悟だからね(笑)

 

 

仕事とは、借入金をかえすために行うこと?

さて、実は、拝見したブログにあったのは「そもそも仕事とは、借入金を返すため、と思っていた」という記述についてです。

その方のご実家は、装置残業の側面が大きな温泉旅館を経営されているご家庭ですから、事業としては、改修や修繕費のためにはどうしても借入金が必要となります。

そして、家族で経営されていますので、返済が滞った時の怖さや、個人の連帯債務補償を取られることなども含め「仕事とは、借入金の返済のためじゃないか…」という考えをお持ちになったという話は、なんというか、借入金を背負うというか、こう体験をしないと、感覚として理解できないかもしれませんね。

とても、孤独だろうし、大変だろうし、何というか、、、頭で想像できる事じゃないかもしれません。

 

僕の場合も、事業をしているわけもないし(事業所得の個人事業主ではありますが、立場は会社員なんで)、実家が商売していた訳でもないので、借入金を背負われている方のお気持ちに、共感できるかどうかといったら、想像の範囲内なのだという事ぐらいは、理解しているつもりです。

 

まあ、あえて言えば、18年前に、今の働き方を選んで、当初5年間は上手くいきませんでしたから、貯金などはすぐ底をつき、前職時代に付き合いのあった銀行で、付き合いで作ったローンカードが5枚ほどあって、金利11〜15%で借りていました(笑)

バカですよ!自分に言いますが、本当にバカです!

今の自分なら、そんなことしませんが、その時は知識もなかったし、家庭もあったし、見栄もありました、、、もちろん、そんなことしてるから、全部なくしましたけどね。

だから、仕組みを理解して、覚悟を決めて、現状を変えたんです。

だから、ちょっとだけ、借入金の怖さを共有していることを知ってください。

 

僕は、借入金の話をされても「何だ知らないんだとか」、「そんなことも知らないのか」とは思いません。だって、僕が何もわからず、暗闇の中にいた経験がありますからね。

 

実際、10%を超える金利での借入金があったのですが、元本は1,000万円ぐらいかな(アホだ)、もちろん、既に返済は終わっていますが、多分返済した総額は4倍ぐらいじゃないかな(泣)仕方がない、知らない、理解していない、ということはそうゆうことです。

ね、僕がどれぐらいとんちんかんのおバカなのか、わかる事実がこれです。だからこそ、お伝えできることがあると思っているんですね。

 

まあ、そんな金額を本当に数年で返済できちゃうのが、自分自身の儲けの仕組みを理解して行動することの大切さです。それと、それが可能なのが、ライフプランナーという職種ですね、違うか(笑)

ご興味のある方は、面接しましょうか?(笑)

 

借入金を、元本と金利に分けて考えること

金利が高かった(借入だけじゃなくて、預金金利も高い、つまり公定歩合が高かったという意味ね)時代は、確かに借入金ができること自体が信用だったし、高度成長していれば、貨幣価値の落ちるインフレも起きますので、借入金の元本自身が減っていくこともあり、そんなに苦労しなくても返済が進んだと話があります。

「借金も資産」なんて言葉を、聞かれたことございませんか?

 

でもね、90年代のバブルの崩壊とともに、金利は最低となり、デフレが続きましたから、金利はたいして高くないのに、借入金の元本そのものがなかなか減らないという経済環境になりました。

だから、バブル崩壊後に、家業としての経営を引き継がれた方の場合、この経済環境も相まって、どこかに共通して持たれている「怖さ」なんじゃないのかな、と思います。

 

ということで、「怖さ」というのは、知らない事、理解できていない事でもありますから、理解すればいいんですね。

これ、結論から言いますが、ポイントは、金利と元本に分けて考えるということです。なぜなら、借入金の金利は「経費」なのですが、元本は経費ではなく「キャッシュフロー」でしか返済できない、これがポイントです。

 

借入金の金利は、経費

借入金の元本は、経費ではなく、キャッシュフロー

 

さて、キャッシュフローとは、なんでしょうか?ざっくり言えば手元の銭(ゼニ)です。売上が上がっても、代金を回収して銭にしなければ、資金切りは悪化しませんか?

そうなんです、言い換えるなら、

 

借入金の金利は、資金繰りに影響はしない

借入金の元本は、資金繰りに影響する

 

という事です。

そもそも、借入金というのは、運転資金か、設備投資資金か、目的は大きく二つですよね。

だって、売上が回収され銭になるまでの期間をつなぐのが「運転資金」で、基本は短期借入金なはずなんです。すべての商取引が信用取引(掛け売り、掛け買い)だったとしても、資金繰りのギャップ分だけでいいはずなんですよね。

そして「設備投資資金」は、基本、経費となる減価償却期間での借入金の返済期間が設定できれば、全く問題ありません!が、50年償却なんてなると、50年の借入期間の長期借入金なんてものは、まあ、普通の私企業では難しいでしょうから、この場合、ギャップが生じます。

だから、設備投資資金の場合、その設備投資によって、外部からのキャッシュフローが増加しなければ、間違いなく、原本返済分の資金が枯渇し、資金繰りは悪化する訳です。絶対に、手元を銭を増やさなければ、資金繰りは悪化します。

これ、伝わっていますよね?

 

さて、じゃあ、どうするのか

儲かっているから、というのは、損益計算の話です。まあ、数字の話です。

が、資金繰りってのは、具体的な手元の支払いに充てる銭の話です。これを、キャッシュフローって横文字で言いますが、キャッシュフローでしか支払えないものが、借入金の元本返済分なんですね。

お金には色がついていませんので、分かりにくいのですが、手元の銭が足らないで、毎月の借入金の返済が続いていたたら、どうなりなすかね?

そう、手元の銭が足りなくなりますよね。足らなくなったらどうします?

実は二つしか方法はありません、金融機関から借りるか、資本金として出資するかです(経営者が立て替えるってのは、結局、金融機関からの借りるのと一緒です)。

 

この余った銭ってのはどこから来るのかというと、営業利益と、減価償却費の事なんですよね!そう、キャッシュフローです。

 

キャッシュフロー=営業利益+減価償却費 

 

だったらさ、このキャッシュフローと、借入金の元本返済額を比べてみりゃいいんですよ。そう、借入金を、金利と、元本に分解してね。

例えば、キャッシュフローが、年間3,000万円の会社があって、その会社の借入金が、おしなべて5年の返済期間だったとします。この場合、2億円の借入金があるとすると、こんな計算になります。

 

20,000万円÷5年間=4,000万円(年間元本返済額)

3,000万円(キャッシュフロー)

こうなると、間違いなく、1,000万円足らないので、借入金を増やす必要が出てきます。

つまり、借入金はいつまでたっても減らないし、返せない、、、

でもね、こう考えたら、どうでしょう?おしなべて5年の返済期間じゃなく、7年だったとしますと。

20,000万円÷7年間=2,857万円(年間元本返済額)

3,000万円(キャッシュフロー)

この場合、7年後には、借入金の返済が終わるのですね。そう、終わるんですよ!!!

ご理解いただけましたか?借入金の金利は、確かに利益を圧迫する要素なんですが、それは経費なんですね。金利を上げる要素は、銀行の貸出金利を下げてもらう事なので、銀行格付けを上げるしかありません。

それと、もうひとつ!金利というのは元本に掛かっています。元本の総額が減らない限り、金利は、いくら金利のポイントをいじっても、根本的な解決にはつながらないんですよ。

だから、実際に、年間の元本返済額を把握して、これをどうするのか、具体的に考えてることが、もっとも「怖さ」を当座けることのできる方法なんです。

一度、ご自身の事業について、把握してみるといいかも。やり方わからなければDMください(笑)

最後に、キャッシュフローでしか払えないモノが、借入金の元本返済と申し上げましたが、実は、もう一つあります!それは、法人契約での「保険料積立金」や「前払保険料」という、保険料が資産計上されている分です!!!

ご存知でしたか?

さて、生命保険契約の資産計上分が、資金繰りを悪化させる話は、また後日させて頂きますね。

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木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

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