貨幣はクールか?セクシーか?

最近、ドル円の交換レートが急激に変化していまして、先週末は1ドル=109円なんて事になっていましたね。

僕の大切な、クライアントの皆様。心配とか、不安とかございませんか(笑)

どうも、何かあったら、僕の方から言ってくるだろう、という話も聞かれますが(笑)

それじゃあかんので、発信します。

まずは、貨幣についての基本的な考え方を、まとめてみたいと思います。

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貨幣って、何よ? えっ、3っの機能?

まず、貨幣ってなんでしょうね?歴史を紐解きますと、紀元前から存在しているようです。

僕の理解では、太古、社会的動物である人間は、価値を交換して社会を構成しはじめる訳ですが、その価値の交換手段が、貨幣やコインとなったのではないかと…

当初は物々交換であったものの「信用」というルールの上で、社会を構成している人全てが「信頼」することで、貨幣というシステムは成り立ちます。

ぶっちゃけると、お金は信用であり、信用創造の過程で、貨幣は価値を持ち、

 ①価値交換の手段として、

 ②価値を測る尺度として、

 ③価値を保管する仕組みとして、

存在することでとっても便利なものだと、皆が理解して、使い始めたんだと思うんですね。

過去には未来の答えがあります!

ちょっと前の話なので、ご記憶が薄いかもしれませんが、NHKの大河ドラマ「平清盛」に、宋銭によって価値創造を行い、経済を活発化させる話が描かれてました。

その当時、日本の統治者よりも、宋銭のほうが信用があった訳で、宋のほうが、経済的に発展をしていた証拠です。

そう、貨幣は、その3つの機能によって経済を発展させる効果があり、その結果、人はお金を所有したがる(稼ぎたがる)訳です。

その総和こそが国力であり、富を欲する人の本質な訳です。

だからこそ、王様や統治者も、自らが発行する貨幣に信用を与え、市民も、その貨幣を信用することで経済が回り、国力があがっていく訳です。

でも歴史は、その貨幣への信頼が揺らいだらどうなるのかを、私たちに教えてくれています。

例えば、ローマ帝国。

滅んだ理由は様々ありますが、当初、貨幣は金貨であったものが、だんだん混ぜ物が増え、粗悪になっていきます。

そして、最後には、なんと、金貨ではなく、青銅貨にまで落ちていきます。

そうなると、金貨で担保されていた価値が、青銅貨で同じ価値とするためには、統治者がしっかりしていないと、信用できないですよね?

だって、金なら現物としての、価値ありますけど、青銅ってねえ…

貨幣を担保するものは何か?

これって、中世になっても続いていて、王様や統治者たちがしっかりしているうちは金貨なんですけど、だんだんその統治が乱れてくると、金貨に混ぜ物をする訳です。

日本の江戸時代もそうですよね。元禄文化が花開いて、経済が安定している時には、いい小判が作られてますが、だんだん混ぜ物が増えてくる訳です。

でも、そうなると問題なのは、その貨幣を持っている人たちはどうなるかってい言う話です。

貨幣の額面が一緒でも、信頼が揺らぐということは、価値が落ちている訳ですよね。

しかも、王様や統治者が恣意的に、貨幣に混ぜ物をしたら、どうなりなすか?

実際、こんな事が散々あって、近代に入ってから、イギリスで金本位制が確立し、王様や、統治者の都合によって、貨幣価値を落とすことを止めさせ、市民の財産を守ろうとする知恵が生まれた訳です。

ブレトン・ウッズ体制ですね。

実際、金本位制の原点は、東ローマ帝国のころからあり、だから、貨幣は金貨だった訳です。

金を保有している分しか、貨幣を発行できない。

これは、市民の財産を守るため、王様や、統治者が勝手なことをしないために考え出された、人類の知恵です!

で、その後、ニクソンって言う人が「金本位制をやーめた」って言って、変動相場制に移る訳です。

そこで、貨幣を発行させる権限を、政府に持たせたままだと、過去の王様や統治者と同じことをしちゃいますし、このころ貨幣は「短なる印刷された紙」ですから、市民が持っている貨幣の価値を守るために、政府から独立して、貨幣の価値をまもる番人として、中央銀行が生まれ、独立性を担保した訳です。

これ、先達の知恵だと思うんですよね。セクシーですよね中央銀行、僕だけかもしれませんが(笑)

日本の紙幣には「日本銀行券」と書いてありますよね。

日本の貨幣、円は、「日本銀行券」といいます。

日本政府券ではありません。これ、大事なことです。

国民の資産の大部分は、銀行の預金という仕組みを通じて、日本国政府に貸付金(国債ですね)として提供されています。

でも、日銀が独立して、日本銀行券の価値が下がらないようにコントロールしているおかげで、まあ、政府に貸してもいいかな、って話な訳です。

でも、今、政府が日銀に対して圧力掛けているのは、貨幣価値を下げろ!って言ってることなんですよね。

安部政権になってから、それに拍車が掛かっていて、異次元の金融緩和とか言っていますが、そう、印刷して、何とか市場に教習したい訳です。そう、インフレにしたい、ってことですよね。

インフレに良いも悪いも、本当にあるんかいな(笑)?

インフレとは、貨幣の価値が下がっちゃうことです。

これって、何度も人類の歴史で経験したんですよ。

僕、母方の祖父に戦後の日本の話、聞いたことあるんですけど、満州鉄道の株券とか、軍債とか、郵貯預金とかもろもろ、紙くずになったと…

悲惨ですよ本当に。

通貨の番人である中央銀行は、庶民の財産を、インフレから守るためにその存在価値があるのです!

中央銀行の存在意義は、貨幣の価値を守ること。これ以上でも、以下でもありません!

景気回復は政府の仕事です(笑)

マスコミも、本質が分かってないのに、変な楽観論や、悲観論ばかり(そのほうが販売部数が伸びるとのこと)その「気分」をざわつかせ、「気分」を壊す事が、景気回復の足枷なのに、どうも、分からないようですけど…

では、アベノミクスと呼ばれている政策の本質は?

株価が上昇したという一局面だけを取り出し、「アベノミクスは上手くいっている」とおっしゃっている経済評論家の方々は、もう忘れたかも知れませんが、アベノミクスの政策の本質は「インフレターゲット」を具体的に設定し、それを実現する為に、金融政策、財政政策、規制緩和を行う政策でしたよね。

その「インフレターゲット」って、本来は、高インフレを、低いインフレに下げるための金融政策であって、インフレを起こすための金融政策っていうのは、現時点まで、人類の歴史には存在していないはずで、今回が初めての取り組みなのですね。

しかも、この政策で、行われようとしているのは、過去の歴史から、統治者の暴走から市民の資産を守りために独立させた、中央銀行の役目に対して、一定の政治による圧力を加え、金融政策を政府主導で行っていく形になっていませんか?

そもそも、中央銀行の独立性を放棄させることは、市民の財産を棄損する可能性がある政府の方針を、無批判に賛美し推し進めている気がしてなりません。慰安婦の問題も、吉田調書の問題も大切ですが、この点は、まったく検証もされていませんが、本当に大丈夫なのでしょうか?

物価が上がっていますが、政策としてのインフレは、コントロールできるのでしょうか?

物価が上がっている事、皆様、感じますよね。

現在の資本主義のシステムにおいて、資本の効果を理解し活用している人には、良い政策だと私は思いますし、私自身や私のクライアントには、ポジション(株主、投資家の立場)としては反対すべきではない点も多々ある、とは思います。

実は、インフレになることで悲惨な影響を受けるのは、大多数の、ある意味何も考えず、対策を立てることすらできない普通の人々です。

だからこそ、「市民の気持ちになって」とか、「庶民の視点」なんて言っているマスコミの皆さんには、わかりやすく伝えて欲しいと思うんですね。

まあ、大手マスコミの皆さんは、ご自身の資産ポートフォリオ、30%〜50%は、インフレに強い資産に移しているでしょうから。

えっ、そんな事、していないって!じゃあ、「本質的な理解が、全然できていません」っていう白旗宣言じゃないですか…

まとめ

マスコミは、第四の権力と言われますが、僕は、そんな凄い立場にはないと思います。

だって、三権には、チェック機能がありますもん(きちんと機能しているかどうか別として)。

チェック機能があったら、駄目だしされてるって(そうか、だから発行部数が落ちたり、視聴率が悪くなったりしてるのか…)

せめて、経済記者の皆様、自身の資産の価値を破壊されたくないなら、正しい事を報道してほしいと思います。

では、どうすれば良いかって、物価が上がっているという事は、将来の受取金利が決まっている債券に資産を置いておく事は、「価値が目減りする」という事です。

また、円が米ドルに対して安い、と言う事は、米ドル建ての資産よりも安くなるという事だし、米ドルで購入するよりも割高になる。という事です。

シンプルに考えてください。「貨幣の価値が安い」ということは、付加価値の交換手段である貨幣が、その付加価値の尺度として安い(毀損している)と言う事なのです。

以前に、「貨幣価値が高くて滅んだ国はない」と、どなたかのfacebookでコメントしたら、フリーライターの方から罵倒されたことがありました(笑)

分かりますよ、その怒りたくたくなる気持ち。日本は輸出立国で、ご自身の売上は雑誌などへの出筆からとなれば、広告業の方々のポジションに立ちますので、通貨価値が安い方が良いというポジション、仕方がないかもしれません。

でも、それ、絶対に違いますから。だって、貨幣価値が高ければ、安いところを買っちゃえば良いんですからね。

とても、シンプルです。論理的に反論も何も、価値が高い方が良いのです。

で、今後の懸念…

インフレをコントロールできなかったのが、今までの人類の歴史です。

日本では、いまだかつて誰も経験したことのない、自ら、インフレに突入するという壮大な実験が、実際の経済をつかって、今、起きています。

で、最近の日本円と米ドルの交換レート、急激な円安に振れていますね。

これ、理由をいろいろ並べている人、多いんですけど、本質は「日本、これから、イケてなくなるんじゃね?」ってことだと思うんですね。実力がバレているというか、こんな景気減速始めてるときに消費税上げるとか、、、

さあ、どうするか、考えて準備しないといけないのかも知れませんね。

ポイントとなる視点は3つあると、僕は思います。

 1、資産を構成している通貨を、単一通貨にしておかないこと。

 2、その別な通貨で構成する資産は、インフレに強いこと。

 3、とはいえ、どこの国で、価値創造を行い、これから生活していくのか、ということ。

ヒントは、決して、外貨預金や、外貨建保険じゃないほうがいいかな?(笑)

あくまでも、僕の個人的な意見ですけど。

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木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

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