FOMCの利上げありますが、それは問題じゃない。

さて、このブログの目的は、

僕の大切なクライアントに、

伝えたいことを、

できるだけ気付きが起こるように

書いています。

 

僕自身も、

情報をまとめることで、

「こんな見方もあるんじゃないでしょうか?」

という視点を提供したいし、

 

僕のスタンスである、

「意見、そして、もう一つの意見」

として、読んでいただければと思います。

 

実は、

それが、マネジメントにとって、

大事じゃないかな?

って思うからなのです。

 

真実は、一つな訳がないのでね♪

 

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FOMCの利上げってなんだよ?

さてさて、

まずは、再来週に迫ったFOMCで、利上げがあるかも?

って、ニュース、聞きません?

 

で、

だから、利上げがあると、なにがどうなんるの?

って、思ってませんか?

 

ね、

今更、聞けないし、、、

 

ね、

今更、よくわかんないし、、、

 

いいんです。

 

書いている記者だって、

実はよくわかってないし、

 

実務を知らない学者も、

よくわかってなかったりしますから(笑)

 

だから、

実は、意外と、

こうゆう方が多いんじゃないかなと思うんです。

 

だって、

金融機関勤務であっても、

兵隊と言われるのライン(営業や販売)なんて、

絶対、説明できないから(笑)

 

だからこそ、

説明してみようと思います。

 

はい、

面白くないかも。

 

なら、

読まなくていいです。

 

僕のクライアントは、

ちゃんと、読んでくれているので(笑)

 

さて、まずは、FOMCとは何か、というところから。

 

アメリカの中央銀行に相当するのがFRBですね。

これは12エリアの連銀(地区連銀)で構成されていまして、

Bank of bankとして、各エリアの銀行に、マネーを供給して、

信用創造を行い、金融システムを維持管理しています。

 

で、その連銀の総裁や副総裁からなる、委員で構成されている、

銀行への貸出金利などの、金融政策の最高意思決定機関な訳です。

 

日銀でゆうところの「日本銀行金融政策決定会合」とほぼ一緒です。

 

さて、思い出してください。

そもそも、

中央銀行というものの、存在意義は、何か?

 

そう、「通貨の番人」です。

通貨の価値を守ることで、

「一般市民の財産の価値を守る」

のがその存在意義です。

 

はい。過去2回の世界大戦の要因の一つは、

価値の下落に歯止めがかからない、

「恐慌」だったことを、中学校で習いましたよね。

 

政府が無自覚に財政政策を暴走させると、

必ず市民に被害が及びます。

 

この状況から市民を守る意味でも、

金融政策については、政府に対して、

カウンターパートである必要があります。

 

なので、中央銀行は「通貨の番人」なのです。

 

そもそも、

私たちが社会に対して生み出した価値創造の、

尺度、交換運搬、保管機能として、

通貨が存在ます。

 

もし、この機能がなければ、

私たちの社会は、物々交換の原始に戻ります。

 

また、通貨の価値が不当に下がったりすれば、

私たちの生み出した付加価値は、毀損する訳です。

 

ね、

まずいっしょ。

 

ね、

やーですよね。

 

だから、財政政策を担う政府とは、

独立した関係で、

中央銀行が、先進国にはある訳です。

 

そう、

かつて、その国の通貨が紙切れになったことが、

多々あったからなのです。

日本も、これを経験しています。

台湾総督府の発行した、台湾円や、

朝鮮総督府の発行した、朝鮮円、

日本陸海軍の発行した、日本陸海軍軍票など、、、

紙切れです。

そっか、戦争中の日本円だって、そうですね。

 

こんな事にならないように、

政府とはカウンターパートとして、

中央銀行があり、

中央銀行の存在意義は、

通貨の番人、つまり、通貨をインフレーションから守る事にあります。

 

さて、

アメリカの中央銀行であるFRBは、国際決済通貨米ドルの番人です。

2008年のリーマンショックに端を発し、

国際通貨としても、一番、信用度のある通貨としても、

決済の円滑さや、信用創造によってつながっている

国際金融システムの安定を図るために、

 

1、金融機関に対する、中央銀行からの調達金利をゼロにして、

2、信用不安を払拭するために、さらに米ドルを、市場に供給する。

 

という事を行いました。

 

ルックスルーすればわかりますね。

これ、信用創造なのです。

 

リーマンショックの発端は、サブプライム(プライムという信用度の高い顧客向けではない、

その信用度としては下の顧客向けの融資)ローンを引き受けてである債権が、

証券化という手法で、様々な投資家に販売されていました。

 

もしかしたら、

格付け以上に傷んでるんじゃね!っていう、不安(信じられるか、ババ混ぜやがって!)。

そう、信用(クレジット)の不安により、疑心暗鬼になってしまった事がきっかけです。

 

ですよね、お前が持っている、AAの債権、実は、腐ったみかんが入っるんじゃね?

っていう、不安です(笑)

 

大丈夫ですよ!って言われても、信用できないですよね。

だって、どれだけ、腐ったみかんが混じっているのか、分からないんですから、、、

 

わかりやすい、実例をあげます。

 

渋谷で客引きに、「可愛い子ばっかりですから!」って言われて、

信用しますか?

 

僕の事知っている、客引きの方々、

「少々難ありですが、お安くできますが…」

ってちゃんと言いますよ(笑)

 

あかん、話題がずれました。

 

なので、

「そんなことありません、今日は、副都心線経由で、学生さんが、

大量に体験入店で入っていまして、最初の30分、半額にしますし、

チェンジすれば、なんとかなりますって…」

 

はい。

 

これが、貸出金利を下げ、マネーの供給をしやくすして、

かつ、量的緩和(QE)ということで、おねいちゃんを供給した訳です。

 

あかん、

 

何か分かりにくくなったかもしれん、、、

 

でもね。

お店が(中央銀行が)「いつもよりも、値引きまっせ、

おねいちゃんも、いっぱいいまっせ」

て言われると、

そうかな、行ってみようかな?って気になりませんか!

 

これが、リーマンショック後にFRBが行った、金融政策です(笑)

(これ、怒られるな、、、)

 

なので、FRBとしては、将来的にずっと、

こんな信用創造をし続けてたら、

通貨の価値が落ちちゃうので、

どっかで止めんと、あかん。って思ってる訳です。

 

だって、「通貨の番人」ですから。

 

だから、10年前から、ずっと、下記の基準になれば、

利上げをするわ!って言っています。

 

ここで、FOMCのステートメント、

そのものを見てみましょう。

http://www.federalreserve.gov/newsevents/press/monetary/20150729a.htm

 

今や、無料の何チャラ翻訳ソフトとかあるんで、

活用すればええですねん。

 

変な翻訳でも、自分自身の業界のことは、

続けて読んでいると、

読めるようになりますから。

試しにやってみてくださいね。

 

で、この中で、利上げのタイミングについては、

2つの要素を満たせば、やる!って言ってんですよ。

1)some further improvement in the labor market

2)… is reasonably confident inflation will move back to its 2 percent objective over the medium term

ざっくり言いますと、

1)雇用が回復し、

2)平均的に2%以上のインフレ率になったら、

利上げする。

はい。

2)は満たしていますので、

1)について9月のFOMCで議論するんです。

失業率も、75ヶ月かかりましたが、リーマンショック前に戻りましたし、

詳しくは書きませんが、賃金の上昇や、雇用が安定すると回復する住宅着工数など、

ちゃんとデータ見れば、1)についても、回復しています。

なので、

「FOMCの利上げは、ありまぁーす」

ほんとかよ。だって、そう、読めるんだもん。

 

なんで、利上げ、利上げいいまんねん!

まあ、

利上げがどうという問題は、

シンプルに言えば、

利上げがあれば、株価が下がります。

ということです。

 

なので、それがいつなのか!と、煽ることによって、

ボラティリティが増大します。

 

ご存知の方も、多いとは思いますが、

株式などの相場において、変動幅(ボラティリティ)が大きくなると、

それは、チャンスなのです。

 

価格が下がっても、先物や、オプションという手法を使えば、

儲ける方法はございますし、

価格が上がっても、同じことです。

 

乱高下がいいのです。

 

一番、ダメなのは、変動幅(ボラティリティ)僅かなことです(笑)

 

僕の師匠の一人である、板倉雄一郎氏の名言に、

「投資銀行の好物は、ボラティリティ。しかも自炊」

というのがありますが、その通りなのですね(笑)

 

FOMCのステートメントには、

ずーーーと前から、2015年9月以降に利上げ、

と書いてあるのに、、、

 

前倒しでは?とか、

いやいや、やらないとか、、、

ポジショントークで、記事そのものが、

金融業界の広告か?

と思えるような記事を書かれる皆様、

恥ずかしくございませんか!

まあ、いいや。

 

何が言いたいかというと、

利上げによって、

教科書通り、株式が下がり、債権価格が上昇する、

というのはもう、織り込み済みで、

それによって、中長期で見た場合の影響は少ない。

ということです。

 

本質的に考えなきゃあかんのは、QEの出口の議論

本当に、恐怖なのは、

利上げ(公定歩合が0%から、0.25%上がる)ではなく、

もう一つの量的緩和についてが問題です。

 

量的緩和は、お札を刷って、

それをばらまく訳にはいかないので、

市場で、ETFや、債権、株式などを買っている訳ですね。

 

今のところ、FOMCでも、これらが満期を迎えたりしても、

同じものを再度、買うよ!って言っていますが、

これが、100%買わないで、90%だけ、

買い換えようか、なんてなったら、

それこそ、市場は混乱するでしょう、、、

いやあ、大混乱じゃないかな。

 

というか、

そこが、

チャンス!

なんですって(笑)

 

僕は、そのタイミングを待っています(笑)

 

なので、

9月にFOMCで、利上げが決まっても、

だよね。だし。

思った以上に、アメリカの配当利回りの高い、

真っ当な株式は、全然、バーゲンにならないので、

 

準備はしますが、

たぶん、そんなに、

ワクワクするほどのものではないでしょうね。

 

そうそう、こんな話ししてたら、

中国株式の暴落があったから、世界経済への影響を考えて、

利上げしないとかいうエコノミストがいて、

思いっきり、反論しました。

 

論点は4つ、

 

1)さて、FOMC議事録のどこに、中国株式について配慮するとあるのか?

2)国際金融システムと直結していない中国市場を、なんで、中央銀行が配慮するのか?

3)中国の株式の時価総額って上海、香港合わせてもGDPの10〜15%、日本でもGDPの100%だけど、そんな程度の下落に、なんで付き合うのか?

4)利上げと、量的緩和(QE)を削減するのって影響が全然違うけど、意味わかってる?

 

びっくりですが、トンチンカンな答えしか返ってこず、、、

 

そんな奴が、できるなら、僕、エコノミストで

雇ってもらおうかと思いました(笑)

 

僕の、大切なクライアントの皆様にお伝えしたいのはたった一つ。

FOMCで利上げがあっても、うろたえないでね。

 

相場で、大きなポジションを取っていなければ、

大して影響はないし、

 

僕が関与している皆様は、

大丈夫なポートフォリオだから。

 

とはいえ、ポイントは、

日本人の場合、ほとんどの金融資産が日本円建てなので、

チャンスがあったら、米ドルに一部変えても、問題ないよね。

という事です。

 

それと、今後、米ドルで、米ドル資産を買う時が来るかも。

って事です。

 

あのね、

為替のトレンドとかって問題じゃないの。

 

これから、25〜55歳の若年労働者人口が増えてきて、

人口ボーナスが確実に見込まれて、

さらに、リーマンショックを回復し、

利上げによって、多少は、株式市場が買いやすくなる訳なんです。

 

もう、これ以上は、言いませんが。

ご自身で考えてみてくださいね。

 

どうしても、個別に、話しを聴きたい場合は、

お声掛けください。

 

さて、投資はご自身の責任において行ってください。

このブログは、私の個人的な意見であり、

所属するいかなる団体の意見を代表するものでもありません。

 

でもね。

日銀、GPIF、ゆうちょ三兄弟IPOの日本株式市場は、

どうかなぁ。

 

東芝問題もあるし、海外の投資家からは、

ええ加減にせい!という話しを、直接聞くと、、、

ちょっと悲しくなりますが、

「悲しいけれど、これ(通貨経済という名の代理)戦争なのよね」

    Words by スラッガー中尉(機動戦士ガンダム)

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木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

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