アポロ13号という「成功した失敗」を、ご存知ですか?

昨日は、久しぶりの完全オフ日で、ほとんどTVは見ませんが、HDDに録画されていた番組を見ています、ざっきーです。

NHKにも受信料を払っているし、有料放送が好きです(笑)アマゾンプライム会員ですが、ガンガン課金しています。

僕は「無料が嫌い」なんだから仕方がいんよ〜、合ってる、間違っているじゃなくて「好き嫌い」という話ね、誰にも迷惑けてないから、だったら「嫌いなこと」をしないのがいいよね♪

 

さて、

広告宣伝費のビジネスモデルによって制作されるコンテンツは、ここ数年、突っ込みどころが多くて、見るのを止めました…

 

いやあ、作っている方々が大変なのも知っていますし、映像制作会社のお客様もいらっしゃって、その現状からモロに見えてくる不条理になどに、いろんなしわ寄せが見えすぎて、辛いんすよね…

 

僕も免許事業者だけど、免許事業者ってこれから、本気で仕事を通じて社会に貢献できないと無くなってくと思うよね。

CSRとか、ボランティアとか、そんな曖昧なことゆうている前に、仕事でちゃんと社会貢献したほうが、早いと思うんだ。

 

だからさ、

個人的にはさ、価値あるものは高くあっていいし、最低限「価値>価格」であることが、社会貢献だと思っているんだよね。だからさ、課金大好き(笑)応援したなって♪

 

あのね、

さらに個人的な話だけど、僕は基本的に、安売りとか、無料モデルって苦手なのね、ファイナンスの専門家だけど、収益構造を隠すビジネスモデルって、どうも気持ちが悪い(笑)

 

ああ、感覚の話ですけどね。

 

どうも、情報の非対称性を使って、リテラシーが低い方から奪い取るってのが「嫌」なんだよね!だから、ビジネスの最前線で戦っている方と、ビジネスがしたいのかもね。

だから、ちゃんと取材されたものとか、作り上げられたものが、だーい好き!それはね、誰か一人の手柄じゃなくて、関わった方々一人一人の、いろんな想いの結晶だからって思えるからなんだ。

 

そんな理由で、今回、経営者の皆さまに、今更ながらお伝えしたいのは、「アポロ13号」の事例です。

 

誰もが知っている事件や出来事を、当事者ではない周囲の人たちの視点で、再度、検証してコンテンツにするという企画で制作されている、NHK-BSプレミアム「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」という番組をご存知ですか?

 

今回、僕ん家で、自動録画されていたのが、112日21時00分に放送された、「アポロ13号の奇跡 緊迫の87時間」です。

 

14958765_1192710277474004_1243369601_n

目次

  • いつのも通り、なが〜いまえがき
  • 「成功した失敗」と言われた、アポロ13号のミッション
  • カルフォルニアにいた技術者
  • NASAのフライト・ディレクターや、システム・エンジニア
  • ニューヨークにいた技術者と、不幸な宇宙飛行士
  • ブレイクスルーは、事前の訓練と、現場にある

「成功した失敗」と言われた、アポロ13号のミッション

「アポロ13号」といえば、19704月に、月への飛行中に酸素タンク爆発という致命的な事故に遭遇しながらも、3名の乗組員が無事、地球へ戻ったことで知られている、様々な教材や、映画の原作にもなった、実際に起きた事故です。

 

特に、ロン・ハワードさんが監督、トム・ハンクスさんが主演、NASAのプロジェクトディレクター役をされたエド・ハリスさんがアカデミー助演男優賞をとったりと、1995年に公開された映画「アポロ13」で有名になりましたよね。

 

しかもこの映画、ビジネスマンは必見で、英語のヒアリング力、判断の伝達時の注意点、問題解決プロセス、リーダーシップ、ミーティングの進め方など、ビジネススクールで教材になるレベルの気付きが満載です。

 

見てね、マジで、経営者の皆さん!

僕は、DVD版、今でも持っているし、買ってプレゼントしたぐらいだから(笑)おすすめです。

さて、この映画では、実際の乗組員や、NASAの本拠地、ヒューストンにある管制室にいたNASAのスタッフの活躍によって、奇跡的な生還が果たされたように描かれています。

 

でも、実際は、そのNASAのスタッフを支えながらも、常識や、ルールをぶち壊して、現場で関わった一人一人の力によって、実は解決されたことが、多くの証言をもとに作りあげられた番組でした。

 

そう!

「常識を疑え」だし、「現場にこそ、真実と解決策がある」だし、印象的な言葉としては、NASAのエリートたちに、その意識を転換させるべく、「聖書を捨てさせた」人たちが、数多くいたんですね。

 

アポロ13号を実際に設計したり、製造したグラマン社などのメーカーの技術者や、その下請けメーカーの担当者である、彼ら一人一人の、目の前の仕事を深掘りしながら、作りあげた集合体が、アポロ計画そもののだったからこそ、予想もしない緊急時に、転用することができたんです。

 

この名もなき人たちの、前の前の仕事にかける想いの積み上げこそが、この「成功という失敗」の根底にあったことが、本当によくわかります。

 

とっても素敵な切り口なので、再放送は、11月8日(火)23時45分だから、見てね!

 

カルフォルニアにいた技術者

さて、まず番組で取り上げられたのが、事件発生当日に、カルフォルニアにいたという、この事件のキーパーツである、月面着陸船「アクエリアス」の月面着陸用エンジンを作成した、ジェラルド・エルヴェラムさんです。

 

この事故は、どのような状態で起こったかというと、ヒューストンからサターンロケットで打ち上げられたアポロ13号は、大気圏と地球の引力からの脱出のためのサターンロケットを切り離し、月面までの工程を、司令船(オデッセイ:有人飛行による月面着陸プロジェクトの最終段階では、宇宙飛行士を乗せた司令船の一部で、再度、大気圏突入をします)のロケットで航行することになります。

 

この司令船のロケットが、月に近い時点で原因不明の爆発を起こして、使えなくなった!という事故なわけです。

 

で、司令船に連結されていた月面着陸船「アクエリアス」のエンジンを使って、スングバイで地球に戻るという、途方もない救出計画になっていくわけですよね。

その唯一の望みが、月面着陸船「アクエリアス」です。これに関わった数千人の技術者の事前の準備や、事前の仕事の精度、事前のプロとしての誇り、などがなければ、この帰還劇はなかったでしょうし、月面着陸後であれば、3人の宇宙飛行士の命はなかったでしょう。

 

奇跡ってのは、いろんなことが重なって起こるんですよね。

 

さて、

カリフォルニアにいた、アクエリアスのエンジンの設計者、ジェラルド・エルヴェラムは、事故の発生を知った段階から、依頼もされていないのに、これまでのアクエリアスの開発データを当たっています。

 

これ、凄いよね、まさに、技術者魂だよね。

事件の状況が明らかになり、自力での地球への帰還能力を失ったアポロ13号は、急遽、月の引力を使ったスイングバイでの帰還を目指すことになります。

 

あの、イトカワの時にも、宇宙空間での小さなエネルギーであるイオンエンジンを使うための、最も効率的な、航行方法のことです。

 

NASAの若いフライト・ディレクターや、システム・エンジニア

これを、当時のNASA管制室にいた、数学専攻の20代後半の唯一の女性職員、ポピー・ノースカットが軌道計算を、まだまだ電算機の化け物のようなコンピューターを使って計算始めます。これ、イかれてるって、、、軌道計算って、そんな数時間でできるものじゃないからさ。

でも、行います。

 

また、これら全てを仕切ったのが、フライト・ディレクターとしても最年少で、27歳のグリン・ラニー(エド・ハリスが演じた方ね)

しかも、4人交代制のため、偶然に前担当者の時に事故が起きた時から現場にいて、自分も担当時間になる前に、冷静に現状を分析し、ミッションを月面着陸ではなく、3人の宇宙飛行士の帰還に変え、既に、打つ手を考え始めていたのだということで、これは、恐ろしいまでに冷静な判断ができるフライト・ディレクターだったんですね。

 

そんな管制室でも、帰還ミッションを新たに構築しながらも、次から次へと問題は起こってきます。

 

爆発によって、酸素の蓄えも減り、オデッセイのエンジンも失った状態で、まずは、システムが独立している、アクエリアスに、3人の宇宙飛行士を避難させ、時間を稼ぎながら、対策を練ります。

 

ね、経営と似ていませんか?

 

でも、大きな問題が発生します。

本来なら、アクエリアスのエンジンは、月に着陸するとき、たった一度だけ噴射すればいいはずだったわけで、スイングバイの周回軌道にアポロ13号を乗せるためには、何度かのエンジンの噴射を行わなければなりません。

 

その場合、アクエリアスのエンジンの内部にある、断熱シールドが、一体、何回、そして、何分間の噴射に耐えられるのか、そんなデータも、マニュアルもなかったからです。

そう、このマニュアル、というのが、NASAの聖書と呼ばれるものですね。

 

当たり前ですが、ことここに及んで、NASAは、それを把握していなかったわけですし、仕様書上は、そこまでの耐熱実験を、メーカーに求めているわけでもありません。

アクエリアスのエンジンが、本当は、どれくらい耐えられるのかが分かれば、帰還計画を立てられますけど、分からないまま噴射した場合、耐熱シールドが壊れれば、3人の宇宙飛行士の命は奪われます。

 

これは、相当に、シリアスな状況ですよね。

 

そんな中、カルフォルニアで、資料を当たっていたエンジン設計者のジェラルド・エルヴェラムは、NASAに頼まれたわけでもないのに、耐熱シールドがどれだけの燃焼に耐えられるか、実験していたデータを見つけ出します。

 

これって、技術者として、NASAが求めた以上の実験を、念には念を入れて行っていたことの証拠なわけですよね。

そこから導き出したファクトは、耐熱シールドは4分間耐えられる、という結論でした。

そして、そのデータを持って、NASAに「聖書を捨てろ」と迫るわけです。一人の技術者が、エリート集団に向かってですよ、凄いな〜

 

ニューヨークにいた技術者と、そして、不運な宇宙飛行士

それ以外にも、映画では、直前に月面着陸のミッションを、風疹の疑いあり、として降ろされた、宇宙飛行士のケン・マッティングリー(映画では、ゲイリー・シニーズが演じた方ね)が、スイングバイによって地球へ帰還するまでの時間を稼ぐために、アポロ13号の電力を、極限まで落として、電力を確保するのか、ということを地上の訓練装置を使って、対策を立てることは、一つの見せ場になっていましたが、現実は違ったみたい。

 

当時、ニューヨークにいた、アポロ宇宙船を製作したグラマン社の技術者たちが、NASAに代わって対策を立てるわけです。

 

そりゃそうだ、NASAはエリートとはいえ、運用、計画を立案するところで、実際の機械や装置は、担当したメーカーの技術者が作っているわけです。

 

道具を作った人と、道具を使う人が違う、って言ったらわかりやすいかもね。

 

その技術者の一人で、アクエリアスそのものの設計を手掛けたマーティ・フィンクルマンさんは、「やっぱり、俺たち現場の人間がやるしかなかった」っていうんですよ!

 

これ、気付きが多くないですかね。

 

実際のところ、事故によって、アポロ13号が帰還するためには、最低でも4日はかかるのに、残っている電力は2日分…

さて、これをどうするのか、っていうのが、映画と違って、実際は、もっと激しいものだったんですね。

 

それは、「通信装置以外の電源を切る」という結論です。

 

そもそも、月面着陸をしてから、帰還するまでがミッションである、アポロ13号の装置というのは、基本、電源を失うことなど、そもそも想定しているわけがないのです。

だから、節電のために電源を切った場合、何かの装置が、3人の宇宙飛行の命に、シリアスな影響を及ぼすことだってあり得るわけです。

 

でも、アクエリアスを作った当の本人たちは、その知恵を総動員して、何と、ナビゲートシステムさえも切る形で、通信装置以外のほとんどの装置の電源を切っても大丈夫、というファクトを生む出すわけです。

 

でも、そんな結論は、NASAにとっては、受け入れがたいもの、、、通信装置以外の電源、しかもナビゲートシステムって、管制システムを切り離すって話だから、地上のヒューストンは何もできなくなるってことなんだよね!

 

関わった技術者たちは言います。

「俺たちは現場を見ているから、実験や素材を通して、NASAが知らないデータを持っているけど、それを知らないNASAは、想定外のことをしたくなかった」と。

 

さらに、

「NASAは、自分たちが決めたルール、つまりマニュアルを、聖書として扱っている!でも、想定外の時には、その聖書は捨てる必要がある」と。

 

それにと、

「NASAは、業者である我々技術者から言われるのが、嫌そうだったよ」と。

ブレイクスルーは、事前の訓練と、現場にある

結論から言えば、NASAは聖書を捨てましたし、若いフライト・ディレクターたちも、相当に頑張り抜かれた、もっと言えば、多分、その場にはいなくても、製造や、事件や、訓練の現場にいたりする、見知らぬ誰かも、いろんな方の仕事に対する思いが重なって、この「成功した失敗」がなされ、3人の宇宙飛行士は、地球に戻ってくることができたわけです。

 

もちろん、風疹でアポロ13号に乗り込めなかった、宇宙飛行士のケン・マッティングリーは、あのとき、実際、何をしていたのかを語っています。

 

例の、救助船となった、アクエリアスは、当初から2名が定員、そこに3人の宇宙飛行士がおり、二酸化炭素の除去フィルターが機能を発揮できません。

急遽、司令船であるオデッセイのフィルターを使おうとしたら、○と□で形が違って、合わない!という問題が発生します。

 

でも、実際にこのミッションをするために、様々な訓練をしていたケン・マティングリーは、宇宙服のホースを使っての緊急時のフィルターの利用ということを、訓練の中での一例を思い出し、何と、解決に導きます。

 

ああ、やっぱり人は、一人ではないんだよね。

 

アポロ13号の奇跡ともいえる「成功した失敗」は、NASAのヒューストンの管制室だけで成し遂げられたものではないし、様々な、無名の技術者や、そのミッションに関わった全てのステークスホルダーが、何らかのできることを最大限に出し合って、解決されたことなんじゃないのかなって思うんです。

 

その後、不運な宇宙飛行士と言われたケン・マッティングリーは、アポロ計画で月にも行くし、スペースシャトルにも乗るし、現在の元気に健在、で、未だに「風疹」発症していないんだってさ(笑)

 

でも、このアポロ13号って、アポロ11号で、人類初の月面着陸に成功して、その後のミッションだったし、わざと不吉な「13」であったがために、全能感のあった当時のNASAの一部が、4月13日、13時13分に打ち上げるなんてことしてんだよね、、、

やっぱこれって、傲慢が導いた試練だったんじゃないのかな?

 

ねえねえ、経営者の皆さん!聖書ってなんでしょう、ミッションってなんでしょう、ステークスホルダーってなんでしょう、現場ってなんでしょう、これ、多分、暗喩(メタファー)ですよね。

 

やっぱり、足元を支えている方や、僕のような業者(サプライヤー)を大事にしてみてね。本当にそんなことにならないといいんだけど、危機の時って、そうゆう、普段見えない人たちが、思わぬ力を発揮することってあるからね。

さあ、アポロ13、見てみたくなりませんか?

The following two tabs change content below.
木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket