金融政策としてのマイナス金利が、効かない理由を説明するよ~

今日のブログは、金融政策の話ですから、マクロ経済のお話です。ああ、俺は関係ないって思われた経営者の皆さん、どうぞ、できるだけ簡単に書きますから読んでください。

金融政策は、金融機関の行動に大きな影響を及ぼします。

銀行、証券、保険、すべてに影響が派生します。あのね、多分、生活している人、みんなに影響あるんすよ。

 

でね、

特に事業をされている皆さんにとっては、間違いなく影響があります。

借入金、そう融資に関する銀行の姿勢においては、顕著に現れてくることになります。

 

だから、発信しているし、そのメカニズムを理解すると、ちょいと先の経済の見通しができるようになります。

ちょいと先の見通し、知りたくありませんか?

慣れてくると、四半期先はどうなるのか?とかが、ちょっとは予想できるようになります。

まあ、不安が大きくなるだけのケースもあるけどね(笑)いろんな、わけわからん金融機関の営業マンに、騙されないようになるから、付き合ってください。

 

目次

  • あいかわらず長い、まえがき
  • 日銀の黒田総裁が、ジャクソンホールで語った事
  • 債券市場ってところで、日本国債はどうやって取引されているのかというとね
  • で、融資って面からみても、おかしんだよ、この政策の方向性…

 

 

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ざっきーです。

経営者専門の保険屋で、大好きなお客様を、大好きなお客様からご紹介頂き、そのお客様にお節介を焼いて、経営者のビジョンに基づいて、事業価値を高める様な貢献をし、経営者を取り巻くリスク(不確実性)から、お守りすることを仕事としております。

さて、

昨日は、ぢんさん爆弾で、ブログをシェアしていただき、オロオロしていましたが(笑)

週明けでもありますし、今後の流れが読める動きがありましたので、書かせていただきます。

 

日銀の黒田総裁が、ジャクソンホールで語った事

こちらの記事をご覧になった方も多いのではないでしょうか?

2016年8月28日付、日本経済新聞の、日銀黒田総裁「マイナス金利、資金需要を刺激」という記事です。

 

冒頭を一部、引用致します。

 

日銀の黒田東彦総裁は27日、米ワイオミング州ジャクソンホールでの討論会で、

マイナス金利政策によって「(企業や家計の)資金需要が刺激された」と語った。

同政策が「幅広い借り入れ主体に恩恵を与えている」と効果を強調。

利下げの限界までには「まだかなりの距離がある」とも述べ、必要に応じて、

マイナス金利を深掘りする考えを強くにじませた。

 

と、こんな感じです。

 

さぞや日銀は、世界中の中央銀行のバンカーの方々から失笑をかったことでしょう。

そう、失笑です! くっそ片腹いたいわ!

 

ジャクソンホールで、黒田日銀総裁は「更なる金融緩和を図る」と発言しました。

で、世界中の中央銀行マンから失笑を浴びています、なぜかを解説しますね。

簡単に言うと、黒田日銀総裁は、金融機関の人間であればビジネスのために、もっと分かりやすく言うと、儲けるためにどう行動するのか、まったく分かってねえな!ってことがバレたからです。

悲しいよ僕は、、、

 

この話、できるだけわかりやすく書くので、ついてきてね!

 

さて、行くよ。

 

黒田日銀総裁が考えたのは、こうゆう事です。

 

「マイナス金利にすれば、言い替えると、

 国債を買えば買うほど損をするので(金利がマイナスだからね)、

 そんなものを買うのはやめて、金融機関は、経済合理性から、

 とっとと融資を拡大する筈だ(しかも低利で)」

 

という考えだという事なのです。

 

そう、日銀って言うと、日銀の中の人たちが「ちゃうわ、あんなん黒田総裁が考えただけやん!」って話なんですが、それが、マイナス金利政策の正体なんです。

でも、実態は、ぜんぜんそうなってへんよね!!!

債券市場ってところで、日本国債はどうやって取引されているのかというとね

こっから、ちょっと難しくなるけど、ついてきてね。

 

理由は、超簡単、マイナス金利ってのを具体的に言うと、こうゆう事。

日本国債を買った場合、最後にその「マイナス金利のしわ寄せが」来るわけで、実際にマイナス分を支払わされるのは、最後の日本国債の償還日に保有した人に限られるんです。

そう、最後の最後でババ抜きのババが決まるのです。

 

つまり、それまでの中間保有者は、一切、関係がないことなんです。

(しかも、利払いは保有の途中でもあるからね、クーポンつって、ちょっとづつくれるんですよ)

 

でね、

黒田日銀総裁は、更なる緩和をする、ってゆうとるんです。

 

という事は、こういう話になるんです。具体的に、日本国債を購入した場合、という事で解説します。

 

例えば、1%の金利のついている国債を、101%以上の価格で購入すると、マイナス金利で購入したことになるわけです。

でも、これがさらにマイナスになって、102%に価格が上がってしまったら、どうなりますか?

 

ね、これだと、1円儲かる訳だから、売るバカはいないんです。

 

そんなバカは、いないんだよーーー

更なるマイナス金利の拡大ってのは、こうゆう話です。

 

どうですか、皆さん!

こんな単純な話、債券市場のメカニズム、っていうか、金融機関が儲けるために行う市場行動が、わかっていない証左です。

 

だから、世界中の中央銀行マンが、あーあ、っていうんだよ!

 

再度言いますね、

つまり、金融緩和政策を一方で続けている状況下では、いくら金利をマイナスにしても「国債保有をやめる」というインセンティブは働かないのです。

 

儲かる事分かっているのに、やめるバカはいない!という単純な事なんです。

 

 

そして、最後のババを引き受けるのは誰か、つうと、日銀が買うってんだから、、、

そう、日銀が買うっていってるんだから、それまで売買するよね!

 

ババは日銀が、引き受けるって言っているのと同義語なんだよ。

 

ちなみに、日銀、お金を刷って発行する主体なんだけど(笑)

 

これでも、ずーっと未来まで、価値の交換手段であり、価値の評価機能、そして価値の保管方法である通貨、日本銀行券である「円」だけで大丈夫ですか?

 

で、融資って面からみても、おかしんだよ、この政策の方向性…

じゃあさ、日銀はインフレターゲット2%を目指して、融資を増やしたいわけだよね。

 

でもさ、これだけ金融緩和をして、今融資をするということは、金利は今後10年、20年でみれば、必ず上がると考えるのが普通ですよね。

そうなると、借り手である経営者の皆さんの未来って、どうなると思いますか?

 

現在の、ほぼゼロの金利を前提にして返済計画が成り立っていても、金利が上がったらどうなりますか?

 

普通、ここまで考えたら、現在の金利水準での事業計画なんぞ、怖くてできるか!って話になりませんか?

貸し手である金融機関はゆうに及ばず、経営者である皆さんも、そんな状況で、事業に投資できますか?

金利が上がる事を前提とした計画でなかったら、怖くて事業投資なんてできないっすよね。

 

金融機関は当然、そんな安い金利で貸したら危ない!って考えますから、やべえよって普通に考えるし。

ましてや、現在のこんな安い金利で、固定金利で貸してしまったら、将来の逆ザヤは明らかで、そんな融資をするバカはいないのです。

 

事業融資は、変動金利ですからね。

 

この低金利下で、しかも確実な成長を約束される分野なんて、ほんの一部に限られている訳で、、、

中央銀行が金利を下げれば、金融機関は音を上げて貸すに違いないと考えているのは、多分、実際の融資実務も、個人的にも借入もしたことがない、、、、

つまりさ、自腹で何かやったことのない、高級官僚だけってことですよ。

 

黒田日銀総裁は、もと、財務省の財務官だからね、、、

 

あのね、世界の中央銀行の総裁って、確かに、もと財務、金融系の官僚も多いし、学者も多いけど、その後ろで官房を握っている人たちって、ほとんど、もと金融機関出身者なんだ。

FRBなんて、ゴールドマンとか、モルガンスタンレーで、がっつり稼いでいた連中とか、JPモルガンとか、シティとかでがっつり金貸ししてた人たちが「中途採用」で入ってるんですね。

 

それは、外資系の金融機関とかの話を聞くと分かるんだけど、大学や、役所とかでも、金融って専門職だから、人材が流動化してるのね。

でも、日本の場合は、財務省に行けなかった人が、日銀に入るところだし(これ、怒られるな)民間銀行との人材交流てのは、トップの方であっても、実務が分かっている兵隊ベースではないんだよね。

でもさ、だから、変なアイデアしか出てこないだと思うな。

 

経済ってのは、結局、ひとりひとりの経済行動の総和でしかない訳でさ、そうゆう意味で言うと、マイナスなんてネーミング自体、景気の「気」を弱めている感じがするもん。

 

ね、どうかな、分かりにくい概念化もしれんけど、人はさ、理論理屈の前に「儲け」でも動くんよ。

 

いくら頭で考えても、実際の現場で何が起こるのかが分からないと、机上の空論になるんよね。

 

これで、今後の日銀の金融政策では、現状は何も変わらないか、悪化する方向ってのが分かりますよね。

 

じゃあ、どうするのか。これは、もう一人一人が自分の理解している範囲で考えて、ちょっと違う一歩を踏み出さないと、何も変わらん!って事なんじゃないかな。

って、個人的には思います。ざっきーの結論は、「円」だけじゃ信用ならねえ!って感じかな。

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木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

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