最近、経済の仕組みや市場が「めちゃ」変化してない?

まあさ、政府の言うような、第4次産業革命とはいわないけど、僕自身、仕事をしていて、時間の使い方が変わってきているし、コミュニケーションの取り方が変わってきているし、仕事のやり方そのものも結構変化してきてるんですよね。

だから、ちょっと振り返ってみようかなって、思いましてね。ちょっと、つき合ってください。

 

さて、ざっきーです。経営者専門の保険屋です、大好きな経営者にお節介をして、その方々の事業価値を向上させて、リスク(不確実性)からお守りするのが仕事です。もう、好きな人だけに、お節介することに決めました(笑)

僕も、今の品質を維持しながら仕事ができるのは、あと数年だと思うからね。

うん、本当に正直言って、未来は何も確約されていないし、時間がどれぐらいあるのかは、誰にもわからないことだから。

今の時間と、自分と、自分の周りの方を、大事にしていきたいなと。バーチャルじゃなくて、リアルでね♪

 

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さて、僕の仕事は、リスク(不確実性)から、お客様を守ることが仕事な訳です。そりゃ、保険契約できることには限りがあるけど、いろんなリスクの予兆は、お知らせしたいし、できりだけの情報発信はしていきたいから、付き合ってくださいね。

ちょっと前から言われている言葉に、「ニューエコノミー」という言葉があります。

いろんな意味はありますが「IT企業などに代表される新しいビジネスの意味のことで、製造業などを中心にしたオールドエコノミーの対義語」としての意味でございます。そう考えると、ニューエコノミーって、今まで何度も、言われてきてるんですよね。

 

最初はイギリスで、アークライトが水力紡績機を作って、綿紡績によって洋服というものが爆発的に作れるようになって、綿花の栽培でフロンティアを目指したわけだし、被服の大量生産が可能になって、これが「産業革命」と言われる訳でよね。これは何を意味するのかっていうと、人力から動力に切り替わることで「人の働き方」が変わったんですよね。

 

その後、リバプール・マンチェスター間で蒸気機関による鉄道が生まれて、輸送量や距離の概念に、変化が生まれます。

 

そして、製鉄の世界に革命を起こしたベッセマー法が確立されて、製鉄の生産量が爆発底に増大します。

さらに、蒸気機関とも相まって、橋梁などに代表される巨大建設物や、鉄道網の整備によってさらなる輸送量と、距離の概念が根本的に変わってしまい、いろんな社会の仕組みへの工業化が進んで行くことになります。

また、産業革命によって、初期投資のためには、資本が必要となり、同時に資本家と労働者という概念も生まれることになりますよね。これらの産業は、巨大な資本を必要としますし、資本効率を高めるためには、産業自体の垂直統合を進めていく必要性もありました。そう、だから、製造業はピラミッドの階層構造をとりますよね。

 

そんなインフラを背景として、フォードによるモデルTという自動車産業が登場します。

これによって、石油産業が立ち上がってきて、馬車などの、それまでの交通機関は、自動車へと置き換えられていきます。

そして、資本家と労働者という区分以上に、大きくなった産業を支える企業内に、階層が生まれてきますし、大量生産のシステムが確立されるにつれ、経済の水平展開がなされていきます。

結果、豊かさを目指し、できるところからではありましたが、世界中の国々は工業化を進めていきます。

 

そして、戦争と東西冷戦の政治の季節の後、インテルなどマイクロプロセッサーの発達によるITの時代を迎えます。

この世界では、もはやホワイトカラーも、創造性や、多様性、変化への順応性など、さらなる階層が生み出され、かつ、機械やプログラムに置き換えられる仕事はどんどんなくなってきています。

そして、さらなる経済の水平展開で、経済はグローバル化して、もはや競争相手は世界中という状況になってきていますよね。

 

とまあ、こんな話ではあるんですが、1771年の産業革命から考えてみると、経済環境の変化、何てのは散々あって、昔のやり方が通用しなくなって、産業そのものがなくなったり、仕事がなくなったり、結果、会社がなくなったりするんですよね。

 

そういえば、僕を鍛えてくれた、前職の旭化成も、当初は、アンモニア合成法で化学肥料の会社から、合成繊維、石油化学、その後の建材、住宅、そして医療、エレクトロニクス素材と変化をされてきています。

僕が社会人になった新卒の頃は、PCなんか使ってないし、携帯電話もないし(笑)よくよく考えてみると、いつの間にか時代って凄い勢いで変化していて、気が付いたら、ずいぶんと、ビジネスプロセスが、違ってきたりしております。

ね、これにちゃんと気づかないと、ゆでガエルになっちゃいますよね。

 

最近、ある出版社の会長とお話をする機会があったのですが、出版業界の場合、1997年をピークとして、業界全体では3兆円強の売上(書籍、月刊・週間雑誌、媒体広告費)があったのですが、2013年には約2兆円にまで減少、そして2015年では、1.5兆円まで減少してきています。

業界全体の市場規模が半分って、、、しかも、そのスピードがここ数年、上がってきている訳です。

 

でも、その会長がおっしゃっていたのは、他の業界に、売上は移ったただけなんだと。PCだけではなく、スマフォというデバイスの登場で、コンテンツそのものの境界が曖昧になったからなんだと。

しかも、単純に、スマフォゲームに移ったとかじゃなく、市場での人々の、可処分所得の使い方がものすごく変化してきていて、競合相手はコンテンツそのものではなく、通信料だったり、電子デバイスの割賦代金だったり、将来不安への預金だったり、奨学金の返済だったりと、業界だけで考えたらそうとう間違う、というお話を伺いました。

 

そして、本来、ITの進化とSNSの発展にとって、フラット化、フリー化した社会であれば、コンテンツ自体はとても重要なのだけれど、その量や質にばらつきがあるので、莫大に存在するコンテンツ自体をエディット(編集)する能力が、求められている時代になったんだと。

だから、出版業界の編集者は、本当はその能力を使って、ビジネスと、コンテンツを橋渡しして、マネタイズするビジネスプロデューサーになるしかないかもしれないというお話をされていました。

これ、実は、どこの業界でも一緒かもしれませんよね!

 

僕のいる金融なんてのは、どんどんIT化が進んでいましてね。

例えば、生命保険引き受けの際の査定というのは、担当課員が、それぞれ判断していたことが、どんどん自動査定に切り替わってきていますし、最近のニュースでも、AIによる投資アドバイサーとかって、明らかに顧客をグリップできていない証券マンはいらない、という話がでてきております。

投資顧問なんかも、ETF(指数に連動する投資信託、いわば、ファンドマネージャーのいない、無人自動運用の投資信託)の登場によって、本当に結果を出さなければ、ファンドマネージャーとして生き残れなくなっていますし、HFT(高頻度取引と言って、1秒に満たない、ミリ秒単位のような極めて短い時間の間に、コンピューターでの自動的な株のやり取りを実施するシステムのこと)なんていうIT技術によって、トレード自体が自動化され始めています。

 

そう、どんどん人のやる事がなくなってきているんですね。

だから、僕自身も、いつか今の仕事がなくなる事を前提に、自分の価値はどこにあって、どうすればそれを価値提供に結び付け、ビジネスになるのかということを、考えるようにしています。

怖いけど、ゆでガエルにだけは、なりたくないので(笑)

 

ね、今までもいろんなニューエコノミーの登場によって、変化は常にあった訳です。それは誰のせいでもなく、この世界はそれぐらい変化と可能性に満ちてるんですよね。

とはいえ、その変化によって、産業革命などの際に、機械が肉体労働を淘汰したように、今は、ホワイトカラーが、激しい淘汰の波にさらされています。

金融の世界では、もしかしたら、このIT化や。技術革新の先には、現在ある労働力は、未来の企業にとって、その企業が必要とする経営資源ではないかもしれません(!)わかりやすく言うと、社員はいらないかもしれません。これマジで。。。

 

だから、変化に適応できない低スキルな社員はもちろん要らないし、僕のイメージだと、かなり高スキルな社員ですら、要らなくなるような気がしています。だって、人のやる事より、機械やAIが行うほうが、どう考えても圧倒的に優秀だからです。

馬車がなくなったように、自動車が登場しましたが、自動車を運転する人間よりも、自動運転の方が安全、ってなことにならないとは、断言できませんでしょ?

 

もしかしたら、今ある仕事ってのは、どんどん何かに置き換わっていっていくかもしれないと仮定したら、今あるものを使って、ビジネスを生み出していくという方向こそ、生き残れるチャンスかもしれません。

だから、本当に自分の提供している価値は何か、どうすればそれを買ってもらえるのか、変化しているとしたら何と組み合わせるのか、、、

昔の商人(あきんど)ってのは、アイデア勝負、って言うけれど、たぶん、こんな変化の大きな時代は、自分自身がビジネスをプロディースして、儲けんぞ!ってな視点を持たないと、あっという間に、何かに置き換えられてしまうかもしれませんね。

 

まあ、そこまであくせくしないでも、生きていけるぐらいに生活水準をダウンサイジングすればいいのかもしれませんが、それはワクワクドキドキしません(笑)

どうせ一回しかない人生だから!僕の場合は、いつ、仕事がなくなってもいいように、やりたいこもと準備はしておこう♪

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木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

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