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政策が具体的に落とし込まれた「日本再興戦略 2016」がでたよ

公開日: : 最終更新日:2016/06/02 今なにしてる?(エッセイ), 社長のためのここだけの話

中間報告では「結構、先すぎる話なんじゃねえの」とか「そんなに慌てる話なんじゃねえの」などと、散々な言われようでした、「日本再興計画2016」が5月30日に発表されました。

 

経済政策としては、アベノミクスの成長戦略のような概要でなく、また、量的質的緩和という金融政策でもなく、より具体的な経済政策として策定されたものです。まあ、政府の方向性としての具体的な政策が落とし込まれたもの、といった方がいいのかもしれません。

 

そんなのうちにゃ関係ないよ!って言われるかもしれませんが、経済はつながっている以上、経済政策の方向性を知っておくことは、どんな仕事(あきない)が伸びるのか、どんな業種(何系?)、市場(誰相手?)にお金が回っていくのか、これから政策として資金が投下される方向はどの方向なのか、がわかります。

 

それは、わかってもいいんじゃないっすかね。知らなくてもいいけど、知っててもいいよね(笑)

だって、もし、好きな方向性を2方向に選べるとしたら、将来の経済環境がいい方がいいもん。無理していばらの道や、衰退していく方向に進む必要はないから。

政府がやることなんて、関係ねーぜ!って方は、どうぞ読まないで(笑)そうじゃなくて、ふーん、なんじゃらほいって方は、ちょっとだけ、ざっきー的に解説してみるので、お付き合いくださいね。

 

まずは、冒頭のリンク先のPDFを、ふーんって見るだけでも、ビジネスヒントがいっぱいと思います。

こうゆうの、今、ネットで公開されているんで、検索して読む人や読むけど、新聞や、ニュースでは取り上げんからね。この、情報過多の時代、知らないってことは、僕はリスク(不確実性)だと思うんだけどな〜

 

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さてさて。

まあ、霞が関の考えることだし、経産省だし(笑)まえのめり感が満載なので、この方向の「周辺」にこそ、チャンスが転がっている気がしなくありませんが(日本の自動車産業の話とかね)でも、この方向にいろんな政策がなされていくので、政府としての方向性を知っておくことは、大事なんじゃね!って思うんです。

で、キーワードは「第4次産業革命の実現」ですね、ほんまかいな。

 

だってさ、これを推し進めるとね、既存の経済活動を支えている方々がどうなるんだろう?という部分が置いてきぼりだから。そう、技術革新によって、産業の転換がされるということは「破壊」があるのだということですもん。

そう、この破壊と創造が基礎となっていることに、政府の方針はここにあることに、気付いて欲しいかなと。

 

 

ここ2年ほどの議論を振り返っても、モノのインターネット(IoT)とか、シェアリングエコノミーとか、人工知能(AI)とか、ロボティクスインダストリーとかちゅう、コンセプトがかっちょよく打ち出されましたし、それらが実は、それなりにテクノロジーの裏付けがあるので、経済産業政策の根幹に据えてみようと。そして、それらに投資を喚起しても、実態としての裏づけとなる技術自体も、実態としての企業も、取り組める余地があるので、ここをテコにして経済成長を図り、経済効率を引き上げていきたいと、、、

その方向に政策が向かうのは、なるほど、とっても理解できます。

まあ、話しているとわかりますが、優秀な人の考えってのは、概ねそんな方向だったりしますので(笑)こういう考えになるのは分からないでもありません。

 

でもさ、でもさ、

実態としては、日本が実際の行動としてはもたもたしている間に、アメリカだけでなく、欧州とか、中国においては、すでに具体的な政策が動き出してますよね(スピード感が違うよね!)。

自動運転や、シェアエコノミーの解放なんかは、社会実験が始まってるし、第4次産業革命を実現するための仕組みは、世界中で既に先行されていまして、技術があっても使えなければ、他国に方向性を握られてしまう現状があることは、否定できかせんよね。

 

まあ、だから、早くやんなきゃ今後の未来がやばい!ということで、必死にならざるを得ないのだろうとも思うんです、だから、最近はこのあたりの政策の打ち出し方が早いですよね、政府与党も安定しているうちに、ってことでもあるかもしれません。

 

それに、それに、

実際、既にTOYOTAがUberと提携したりしていますし、アレなCCCがAirbnbと組んだりが始まっていまして、経済の現場で危機感を感じている企業の側としては、政府の顔色なんぞ一切無視して(笑)話を進めていっていますから、政府の皆さんには、焦燥感が現れているかもしれません。

 

と、まあ、僕の理解する、第4次産業革命の根幹てのは、インターネット経由でできることが膨大に増えて、要は、演算能力をアウトソーシングする量が増加した結果「人の力で解を出す必要のない仕事は、すべてインターネット上の仕組みで、完結するようになってしまう」ということなんじゃないかなって思うんです。

つまり、考えるという仕事が減るってことです。

しかも、それが、技術的な裏付けのあってのことなので、本当になくなっていく仕事が莫大に発生するということでもあります。

 

 

これって、現時点では、情報産業を支えている人材が、もしかしたら将来は必要なくなる可能性も秘めていまして、分かりやすく言うと、SIerで働くSEなどは死ぬほど頑張っているものの、その技術が、これからの分野で貢献できるほど蓄積されているのか?といわれると、かなり厳しいということがあります。

悲しいけど、これが現実ですよね、、、

 

要は、生産性の低い、組織的な仕事ばかりが、日本ではIT土方などと言われ定着してしまい、本当に必要なプログラミングや、ネットワークの知識が乏しい技術者が大量に、長期間要請されてしまった結果、今後に起こるであろう第4次産業革命の際には、全く戦力にはならん、ということがうすうす分かってきたのが、今日この頃ではないでしょうか。

まあ、そうはいっても、世界中でも同じジレンマはあるのでしょうし、日本だってIT人材の数では、現状はそう劣っているわけでもないのですけど、この少子高齢化したこの国で、多大な産業投資を繰り広げられるほど、正直言って余力はあまり残っていませんので、メリハリをつけた産業育成が必要ということは、とてもわかります。

 

それと、もう一つ、懸念されるのは、第4次産業革命の議論で出る話として「新技術が雇用を奪う」というジレンマの話です。確かこんな話がありました、

 

「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で、

 代替可能になるのではないか」

 野村総合研究所(2015年12月)

 

この提言を受けて(マッチポンプ的な感じもありますが)経済産業省の試算では、

 

「人工知能やロボットによって、放っておけば、

 今後、日本の735万人の雇用が減っていくことになる」

 

などと言う話があり、にわかに雇用問題、労働問題と直結してきて、なかなか第4次産業革命の議論が進まないという背景が、政治的にあったりするわけです。政治的には、雇用問題、労働問題の悪化の方向への政策って微妙ですもんね。

 

でもね、今までも、ファクトリーオートメーションなんかに代表される機械化、自動化があって、製造業の現場から工場作業員を劇的に減らしていますし、インターネットが問屋や小売、流通という商流全体に再編を促す中で、雇用は奪われ続けてきましたよね。

この流れ、絶対に止まらないのですよ。

確かに職人の技術というのは凄いのですが、そこまでのスペックを今後もマーケットが求めるのか?それに見合った価格が支払われるのか?これは、どんな経営者の頭に片隅に、常にあるリスク(不確実性)なんじゃないでしょうか?

 

事実、結果として、ワーキングプアの問題が発生し、それらを吸収する仕組みとして出てきたのが、サービス産業による雇用の割合の増大ですし、それこそ、言葉を選ばないといけませんが、コンビニから牛丼チェーン、居酒屋にいたるまで、学歴がなく訓練を受けていない人たちの雇用を大量に吸収してきたのが、日本経済の実態であることは避けては通れません。

これは事実ですよね。

でもね、ものすごく大事なことは、ルックスルーしたら分かりますが、その受け皿としての「市場があるのか」って話なんじゃないかなって思うんですよ。これこそが、本当に大事なんじゃないのかなって。

 

 

今後進んでいく第4次産業革命によって、多数のイノベーションや、開発された技術や、ありとあらゆるアプリケーションなんかは、もちろん雇用は奪っていくわけなんでしょうが、それらの技術を開発し続けるに足る、売り先としての市場そのものの規模、これを見誤ると、供給サイドの方が大きくなっちゃって、パイの奪い合いになるだけなんじゃないかな、って思うんですよね。

 

単純化するとね、シェアリングエコノミーが伸びるといっても、既存のビジネスで得られる売り上げ以上には、どう考えてもならないだろうと思うんです。

 

そうなんです、これ、経済成長に本当につながるんだろうか、ってことです。

ね、例えば、市場が縮小し続けている書籍の市場を考えてみてください。もし、もっとスマートに、カジュアルに本を売る仕組みができたとしても「本を読む人の数×月間の本に割ける費用」でしか月額の売り上げにならないわけです。

 

そうすると、電子書籍化等の過剰な投資がブームによって行われている間は、それほど損益を考えずに事業に集中すれば良いのでしょうが、その投資バブルが終わると、自然と、本来の売り上げである本読みの人たちの財布の厚み、というか本に割ける予算から、その新たに作り出されたとされる市場の大きさに市場規模は収束するわけで、そこから得られる利益を、新たな次の技術に投資できるのかというと、ぐるぐる回っているだけで、縮小均衡の中で、次の投資は規模が小さくなっていくんではないのかなと、、、

 

もしかすると、イノベーションってのは、産業を進化させて社会をより便利な方向に持って行く、大事な動きであることには違いないのですけど、よくよく考えると、国富が増えたり、経済成長が加速したり、経済効率が劇的に上がることもないことも、わかってきていることなんじゃないかなって思うんですね。そう、企業だけが、仕組みだけが大きくなるってことです。

 

これね、いろいろルックスルーした方がいいと思うんだけど、最近のトピックスで言えば、空いている家をAirbnbで貸し出すことが、人口減少で価値の下がっていく郊外の不動産市況を救うことができるのかといわれると、まったく悲観的な結論にしかなりませんよね(笑)

多分、Airbnbに貸し出されない都心部の高級部件だけがプレミアムがついて、Airbnbに貸し出された物件なんぞは、価値が毀損していくんでしょうね。これが、第4次産業革命の姿なんだと思うんです。

だって、隣が誰に貸し出されているかわからない賃貸で、ディスカウントされますよね!自分が、儲かるって?あのさ、誰も管理しない、赤の他人が、しかも外国人とかが、その環境を、暗黙の了解を守りますか?ってことです。

ま、それに、そもそも、人口が減少しているのに、本当に不動産て資産なんですかね?シェアリングエコノミーってこれぐらいインパクトのある概念ですし、この変化の真っただ中に今、僕らは生きているわけです。

 

そう考えると、AIが進歩して、自動運転が実現したとして、道路の上を走る日本人の数が劇的に増えるわけでもなく(笑)電車に乗る人の数が上下するわけでもないということになります。伝わってますかね?問題の本質は、今後の人口が増えないどころか減っていくという点にあるのですよね。

 

つまりは、供給サイドが、いくら目新しことをしても、需要サイドのパイは決まっているわけで、それを奪い合いう中で、より便利なもの有利とは言っても、生み出される利益の大きさは、どれぐらいなもんなんじゃい!ってことじゃないかなと。

 

つまり、凄く単純化すると、需要サイドが100で、人口が100だったとすると、AIとかで、仕事がロボットに代替されたとしても、需給サイドが100しかないんだから、ロボットは所得を得ないので、ロボットに仕事が代替えされた人の所得は減って、それは、ロボットを使っている人に所得が移転するってだけの話なんで、これだと全体の利益は変わらず、まあ、政府は、ロボットに所得を奪われた人に、所得を奪った人から、税を使って所得を取り戻し、再分配する、、、って、こんなの誰も経済成長しようなんて思わねえじゃん!って話ですよ。

これって、ますます資本の論理が幅をきかせる時代になってくる、ということでもありますよね。好むと好まざるとに関わらず、資本主義からは逃れられません、だったらどうする、というところが重要かな?って思うんです。

 

だからこそ、世界的な競争の中で、技術的に頭ひとつでもふたつでも出るとか、実際に社会で運用できる自動運転などの利用技術そのものを、がっつり先行して、利用実績を作って、特許もとって、世界から利用料収入を得たり、部品やアプリケーションで収益を得る、ということが大事だし、それが政策の中心なんだと思います。

 

そう、知財という視点ですね。

何も高度な技術の話だけではなく、第4次産業革命は、考えることも含めて、イノベーションの可能性が広がる世界です。いろんな言い方ができますが、編集力であったり、企画であったり、仕組みであったり、感性であったり、自分らしさであったりと、つまりは、現状の延長で考えるのではなくて、破壊と創造をしていかないと、もしかしたら、労働力としては社会からロボットに置き換えられてしまう可能性がある、ってことですよね。

 

でも、逆なサイドに立ち位置を持ていければ、、、ちょっとワクワクしませんか?

しないって(笑)僕自身は、金融機関での保険の募集の仕事は、いつでもなくなるものとして、ドキドキしながら考えるのですが、そもそも、ちょっと先の未来は、

 

「人が運転するなんて、そんな危険なことをやっていた時代があったんだね」

 

ってことなるんだから(笑)どうせなら想像力と、変化を受け入れる度量だけは持っていないですよね!落ちはないんか?という話ですが、この未来こそがリスク(不確実性)です。心配と見るか、ワクワクと見るかは、あなた次第かも〜

 

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木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

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