手料理も、体験を伝えることも、ありがとうなのかな?

昨日は、僕が今の仕事(保険屋さん)になって、

底辺を這いつくばっている頃、

「飛び込み」なぞしておりまして、、、

その際に、ご縁を頂いた方のお見舞いでした。

 

こんにちは、保険屋のざっきーです。

 

その方、

詳しくは書けませんが、クライアントではありません。

1年ぐらい前に、僕の方から、解約をさせて頂き、

僕自身は、個人的に寄り添わせていただいたつもりです。

 

そう「事業の清算」というフェーズを、です。

 

なぜ、この話を書くのか、と言いますと、

僕が、大切なクライアントの皆様に伝えられるのは、

僕が、仕事を通して「経験したこと」は、誰にでも起こり得ること、だからです。

 

仕事柄、法人契約での生命保険を、取り扱っておりますと、

本当のリスクとは何かとか、本質的な問題点は何かとか、

ハードな事柄に、ガンガンぶつかります!

 

良いことも、悪いことも含め、

「不確実な未来に対して、ヘッジするのが保険なら、

僕が、体験した来て事を、情報として伝える事も保険かも」

これが僕の愛情の表現の仕方です。

 

損得とか、節税とか、裏ワザとか、って話題であれば、他から聞いてください(笑)

僕は、僕にしかできない、発信を続けていこうと思います。

15-10-26-14-54-32-034_deco

さて、

事業を清算するというのは、不幸な事だと思われますか?

 

そりゃ、事業を継続するとか、成長させるに比べたら、

マイナスのイメージがありますが、

いろいろ経験してきた、僕は違います。

 

清算できるなら、それはそれで、凄いことだし、

経営者としては、最後の見せ場じゃないかなと。

 

なぜなら、借入金をすべて返すか、

誰かが、連帯債務保証をかぶってくれなければ、

清算などできませんので。

 

あの、清算って簡単にできないから!

事業をやめるってのは、そんな簡単じゃないから!

まじで。

 

「何とかなるとか」といか言うけど、「何ともならないし」

そうゆうの、ちょっと違うかも。

 

経営者の思考の中で、

今日と同じ明日があって、いろいろ大変だけど、そのうち何とかなる、

というのは、結構、危険な、思考じゃないかなと思います。

 

そんな状況であれば、まず、起こってくるのが

資金繰りの悪化

です。

 

これが起きると、なかなか、未来への手を打てなくなるので、

現状維持が目的となり、ストレスが増え、そして、

体調不良や、疾病。

といったことが起こりがちです。

 

そうなると、負のスパイラル、

身近な人間関係から、何かがおかしくなります。

 

お金が回らなくて、体調不良ってのは、本人も大変ですが、周りも大変、

みんな大変で、普通であれば、思いやれる事もできず、

人間関係が壊れ始めます。

 

今回のお見舞いの方もそうですし、

僕自身が、かつて、そうでしたから。

 

僕自身、

家族も、信頼も、結構な数の友人との関係も、

なくなった時期がありましたから。

まあ、今は経済的には大丈夫でも、

その過去の上にある、延長ですけどね(笑)

 

だからかな、

その社長が、ある病気になられた時、

このあと、事業をどうするのかの話をしました。

ある意味、一人親方であり、

社員と言っても、職人さんがほとんどの、建設工事会社です。

 

そもそも、飛び込みで知り合った会社の、たたき上げの社長ですから、

「何言ってんだてめえ」って、怒られました!

ビビりながらも、真意を話して、、、

何日かたってから、電話で呼び出され、

話をしたことを、思い出します。

 

はい。その時初めて、僕は、その社長の今までの人生や、

抱えているものや、想いの強いもの、

そして、もう何年も会っていない、家族への想いを、

伺う事になりました。

 

その当時、僕ができるとこは、今に比べたら雲泥の差。

 

でもね。

いくら、どこに、借入があって、

どうしたら、返済ができるのか、

身体を悪くした、社長に、万が一の時、何が起こるのか、

など、

できるだけ、現状をまず確認し、

いつでも、社員さんは、別の受け皿に移れるよように、

少しずつですが、進めてきました。

 

そう、数年かりますよ!

そんな簡単にできるものではありません。

撤退戦こそ、もっとも、神経を使うものですから。

 

心技体、充実していても厳しいのに、

歳を重ね、問題を先送りし、人間関係を悪化させてからでは、

遅いのです。大変なのです。

 

清算も、経営ビジョンのひとつ!

時間を味方につけることが、とても大切です。

 

で、ちょうど1年ぐらい前に、

いろんな整理がついて、

清算した訳です。

はい、僕が担当していた生命保険契約も活用してね。

 

でも、そのあとは、体調を崩されていて、

何度か、入退院を繰り返し、

簡単には修復できない人間関係も、

少しだけ、回復できたようですが、

そんなにうまくいくもんでも、ないんですよね。

 

ご家族を巻き込まないために、

行った清算ではありましたが、

その社長の生きがいに近い仕事を奪い、

ご家族も、本質的な理解をされない方も多く、

よかれと思った事が、伝わらないジレンマもありました。

 

そんな状況なので、

僕自身、とても気になっていた訳ですが、

最近、ご家族様から、会ってくれと言われ、

久々に連絡をとり、お見舞いに行くことになりました。

 

その時の電話で、

一度、ざっきー(まあ、ざっきーとは、言わんけどね w)

の料理が食べたいなと。

 

戯れ事かもしれませんし、

そもそも病人なのに、と思いましたが。

 

僕が、飛び込みをしていたころ、

偶然、暇を持て余していて、

3時間ほど、話し相手をしてくれた代わりに、

契約を頂いたのが、始まりの関係。

 

思い出しました、そのころの事を。

 

神田のビル街、

夏場に、わざと上着を着て、汗だくで飛び込んでた時に、

 

「営業のやり方なんざ、いろいろあるけど、

君は話すと、相手もそれなりに聞くはずだから、

話をする時間の方に、労力を割くべきだ」

 

と言っていただき、

「さあ、飲みに行くぞ!」と(笑)

神田のお寿司屋さんで、

生ビールと、お寿司を頂きました。

 

このパターンは、ずーっと、いつも一緒でした♪

生ビールを、とてもおいしそうに、グーッと飲む姿を、

いつも見ていた気がします。

 

なので、

詳しい体調はわかりませんでしたが、

お寿司にしようと。

 

でも、僕、握れないので、

ツマミにもなる「ばらちらし寿司」をお持ちしました。

 

お会いした瞬間、食べて頂けないかも、と思うぐらい、

お痩せになっていました。

 

でも、お皿ごとお持ちした「ばらちらし寿司」を見るなり、

「おっ、やるなぁ!俺が、鮪のヅケ好きなの知っとったか」と。

ど、召し上がって頂きました。

 

後で、唯一、社長との関係が修復できたお嬢様に言われました、

「めずらし、食欲なんてここ数カ月なかったのに、

あんなに食べるなんて、私が作っても、いらないとか言うくせに」

と。

「というか、こんなに、べらべら話す人だとは思わなかった」

とも。

 

僕ができることは、

ほんの少しのおせっかいと、ほんの少しのきっかけ、

そう、未来をイメージして、今できることに寄り添う事。

 

社長に言われました、

「やっと食べれたよ、料理は作ればいいってもんじゃないからな、

これ、わざと、酢飯を、やわらかめにしただろう。

なんか、らしいなと思ったよ。もう、手料理食べさせて、

お客を選んだらいいぜ、それがお前さんらしいよ 笑」

 

ありがとうございます。

僕の、ありがとうございますは、

手料理のご飯、なのかもしれませんね(笑)

 

さて、

お見舞いとは言いましたが、

実は、

この社長からの依頼は「遺言の書き方」でした。

 

僕は、僕らしく、手料理以外の「ありがとう」でも、

寄り添っていければと思います。

The following two tabs change content below.
木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket