貸借対照表(B/S)の、どこを見てんの?

B/Sを「財務」という視点、つまり、他人はどこを見ているのでしょう?

こんな話、知っているよ!と言われるかも知れませんが、意外と「えっ、他人の視点」と、思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自分にとっては見慣れている数字も、他人が見るとき、何を確認しているのか、、、これ、知りたくありませんか?

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まずは、原理原則から、B/Sが何を表しているのか確認します

B/Sの左側の資産の部は、会社の持ち物が、どのように運用(使い方)されているのかを表しています。

さらに、左側の上にある流動資産とは、1年以内に現金化できる財産を表し、その下の固定資産とは、現金化に1年以上かかる財産を表しています。

では右側の負債(他人資本)と総資産(自己資本)は、会社の財産どこから調達(お金の出先)してきたのかを表しています。

経営とは、お金を調達してきて、運用して、利益を出して、資産を大きくする。ということですよね。

そうなんです、B/Sとは、調達と運用という、経営そのものを表現しているものなんですよね。

この中で、右側の上にあるのが負債であり、返済義務のある人から「借りた金」という事ですね。

その、右側の上の上にある流動負債とは、1年以内に返済義務のある借金を表し、その下にある固定負債とは、1年超の返済義務のある借金を表しています。

右側の下にあるのが総資産(自己資本)であり、自分で用意したお金と、稼いだ金を表しており、返済義務はありません

返済義務のあるお金と、返済義務のないお金

さて、他人が見た場合、返済義務のある調達方法と、返済義務のない調達方法では、どちらが経営をやりやすいと思われますか?これが、他人から見た視点です。専門用語で「自己資本比率」と言います。

経営者にとって、返さねばならないという事は、経営に対して一定の制限がかかることを意味します。

そもそも、オーナー(株主)で経営者の場合、会社という仕組みを使って利益を極大化していきたい訳ですので、できるだけ効率的にお金を調達して、運用していくのですから、この調達先の源泉がなんであるのかを、他人は知りたい訳です。

いろんなものに投資(資産の部に計上)されていたとしても、それは実力なのか、他人の力を借りてなのか、そこが重要な訳です。

しかも、自己資本の比率を高めるためには、自分自身の返済されないお金を投入する(資本金)か、税引き後利益を積み上げるか(繰延利益)ということですから、自己資本比率が高いという事は、税金という社会コストを覚悟をして経営され、税金というコストを通して社会に貢献し、より企業の継続性を高めている。といえる事に、気づいて頂けるのではないでしょうか。

ワンイヤールール

あとは、先ほどの1年以内かどうか(ワンイヤルール)という視点があります。そうですよね、決算書は1年で区切っていますからなおさらです。

で、それが、「流動資産、流動負債」か「固定資産・固定負債」か、ってことなんです。やっぱり1年の決算期間の途中で運用と調達のバランスにずれが生じたとき、調整しやすいのは「流動」ですよね。

これ、凄く単純化していますが、すぐに下ろせるお金と、現金化するのに時間がかかるのと、どっちが対処しやすいかって話なんですね。

この視点で考えますと、流動資産と流動負債の比率は、2:1は欲しい、というのが、他人から見た場合のポイントです。これを「流動比率」言います。

簿価と時価

さて、このB/Sのポイントのもうひとつのポイントは、取得原価主義(簿価)で構成されている。という事です。ですよね、土地とかって、購入した当時のままの数字じゃないですか?

つまり、現時点の経営者の成績表なのに、ある時点の数字って、何か違和感を、感じられませんか?

これを、専門用語では「実態バランス」と言います。もし、この言葉をご存じなければ、銀行など金融機関に提出された決算書、受取った相手はそのままの数字を見ていないかも(笑)こんな話も、今後、していきますね。

という訳で、左側の資産、つまり価値を生み出す為の運用状態にあるその数字、ご自身はどう捉えているのか、銀行はどう見ているのか、取引先はどう見ているのか、従業員はどう見ているのか、などなど。この視点をぜひ、もって頂ければと思います。

時代は、「実態に即した決算書を求める方向」に動いています。

世界的には時価会計といって、現時点での数字に直す事が主流になってきています。将来、この点について対処すべき時が必ず来るとしたら、何を準備すればいいのでしょうか。

2つの経営指標

社会、特に銀行注視がしているB/Sの視点とは、2つの経営指標です。

  • 自己資本比率:総資産に占める自己資本の比率です。これは、安定性を表します。基本は30%以上、50%以上で優良企業と、誰もが見なしてくれます。

 

  • 流動比率:流動資産と流動負債の比率です。1年にいくら入り、いくら出て行くのかを表す指標です。こちらも企業の安定性を表していまして、流動資産2に対して流動負債1の原則と言うのがあり、200%以上あることが原則必要と言われています。

 

うち、そんなにないぜ!とか、そんな優良企業ばかりじゃないだろ!とか、、ありますよね。わかります…

だから、次回、ちょっとだけ、その比率を高めることができるかもしれないポイントを、解説します。

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木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

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