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現在から先を考えるのか、未来から今やる事を考えるのか

20世紀の思想家の巨人の一人に、ハイデガーさんがいらっしゃいます。学生時代にかぶれたものの、結局、意味が腹落ちするのに数十年掛かりまして、、、ようやく僕は直感系の人なんだということも、腹落ちしてきました、ざっきーです。

経営者専門の保険屋ですが、論理的に話していたかと思うと、結論は「感情を優先する」ことをお勧めしたりするので、あれ?って思われることもあろうかと思います。

すいません、僕はどうやら後者で、しかも右脳系なので、意識しないでとんちんかんなことをします。そして、わざとしているところもあります(ごめーん)。

なぜって、経営者の皆さんが日々されているのは「判断」です。これは、誰かが責任を持ってくれるものではないし、人が持っている感性ってのは、多分、深層心理の中から最善のものを、論理を超えて選んでいるような気がするもんですから。

それを人は、「好き、嫌い」と言いますが、もの凄く大切な事なんじゃないかなって思うんですよ。

 

まあ、僕のように、ちょっと抜けていたり、「おやっ?」って思っていただけるところがあった方が、こいつなら多少、変なこと言っても、聞いても、大丈夫じゃないかって思ってもらえますし(笑)

経営者の皆さんが、今感じている問題の影に隠れている、本質的な問題を抽出して、そのリスク(不確実性)を、どうヘッジするのかが僕の仕事ですからね。ぶっちゃけていただけるよう、自己開示、というか、ダダ漏れ(笑)していきたいなと思っています。

 

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さて、ハイデガーさんの語録の中で「未来が過去を決定し、現在を生成する」という言葉があります。

 

「未来が過去を決定し、現在を生成する」

 

難しいですよね、、、なんとなく意味がわかりそうなのですが、だからなんだよ!というのも正直な感想ではないでしょうか。

僕自身はわかったふりをしがちですが(汗)最近の仕事の経験を通して、「ああ、こうゆうことなんじゃないかな」って思うところがあり、僕なりの解釈を書いてみようと思います。

 

「過去が今を決めるのではなく、

 未来というものを置くことによって、

 過去が意味づけされ、

 結果、今が決まる」

 

という意味なんじゃないかなって思うんです。これでも、難しいですよね。もうちょっと、噛み砕いてみますね

 

「今まではこうだったら、これからはもっと良くなるために変えてみたい、

 だとすると過去からの延長線の角度を変えて未来を変えようとするよりも、

 そもそもこうありたいという未来の意味づけが納得できれば、

 ものすごい角度でも受け入れることができるかもしれない、

 そう考えると、過去からの延長線上にある今と、未来から微分した今では、

 あり方、やり方、判断などなど全てが違うかもしれない」

 

これ、僕の仕事柄、事業承継のお話を伺う上で、視点が過去からの延長にあるのか、未来からの視点なのかで、まったく違う判断や、行動を取られることに気づきまして、思い出した言葉なんです。

 

例にあげるのは、本当におこがましいのですが、セブンアンドアイHDの鈴木敏文CEOが事業会社の社長人事の責任を取って辞任することになった件で、お話しさせていただきます。

なぜなら、この冒頭のハイデガーの言葉は、鈴木敏文CEOの講演で聞いたことがあり、記憶に残っていたからなのです。

 

鈴木敏文氏という方は、今まで存在していなかったコンビニエンスストアという概念をゼロから作り上げ、その根底では、徹底的な顧客ニーズを読み解き、自己の否定も含めた破壊と創造を繰り返し、業界を創造された巨人です。

そのような今までの業績は、誰もが認めることでありますし、経営史の中にその名前は残るでしょうし、果敢にチャレンジされてきたその姿は、改革と叫びながら、実際には行動をしてこなかった東芝や、シャープの経営者の方々とは、一線を画すものであると思います。

そして、挑戦する経営の根底には、このような思想があり、それを実践されてこられたのだと思うと、凄いなあという感想が率直に浮かんできます。

 

でもね、今回の騒動を、外野から見たときに、事業承継に関しては、この思想ではないような気がするんです。

あの、取締役会での事業会社の社長交代の件だけじゃなくて、今後も、最高顧問で残られるって事にです。今回の指名委員会設置のタイミングや、顧問やOBによる根回しなどというのは、どう考えても「未来が過去を決定し、現在を生成する」という鈴木敏文氏がおっしゃる、ハイデガーさんの思想には馴染みません。

しかも、会社法に規定されていないけど、今後の経営に法的根拠がなく影響力を行使する役職につくというのは、なんか今までの思想とは、違う気がするんですね(っていうか、上場企業なら、顧問制度とかやめてほしい!適時開示にならんし、法的責任も取れない人が、経営に影響を及ぼすのはおかしいもん)

まあ、それぐらい、人はとんちんかんなのかもしれませんし、僕もとんちんかんだから、そやな、そうゆう事もあるし、そうゆうもんだと思ったらええ、と思います、本当にね。

 

このように、事業承継ってのは、それぞれの立場、時間軸、場面、あり方、外野などなど、いろんな側面を持ってまして、とても重要なのですが、急ぎじゃなかったり、気づいたら時間が足りなかったりするので「えいやっ」が多いのも事実です。

実際、僕が仕事で関わる事業承継に関しては、何を持って正しいということはないと思いますが、中小零細企業におけるポイントが一つあるとすると、それは「借入金の個人での連帯保証債務も承継される」という点です。

事業承継の原理原則は「集中」もしくは「所有と執行の分離」ですから、後者を選択する場合は、連帯保証債務の必要な他人資本がある場合、選択する事ができません。

まあ、ほとんどの場合、前者になりますから、連帯保証債務をどうするのかが、とても重要になります。

 

この場合、事業を渡す方が、過去からの視点で経営がされていると、承継する側の視点で見ると、こちらは未来からの視点ですから、見えている「今の事業の姿」がまったく違うことにならないでしょうか?

もっとも、中小零細企業の場合、親族承継ですし、親子の場合がほとんど、だから理論理屈ではないことぐらい分かりますよ。でもね、渡す方も、渡される方も、承継することでよりいっそうのリスク(不確実性)までも引き継がれるというのは、それぞれの立場にあっても、不幸なことなんじゃないのかな、とも思うんです。

場合によっては、身内なのに争いにまでなったりしますからね、悲しい。だって、連帯保証債務ってのは、個人とその家族の問題なんですから、一筋縄ではいきませんから。

 

だからね、債務償還年数(10年以内)や、自己資本比率(30%以上)に基準があるというのは、実は、この引き渡す方と、引き継ぐ方双方が、一番問題が起きにくい指標なんじゃないのかな、って最近思うようになりました。

 

そうゆう意味でも、「未来が過去を決定し、現在を生成する」という思想を信じるのであれば、未来からの視点で見た場合に、劇的に変える方法はただ一つ、自分自身の行動を、過去とは違うものに変えること!なんじゃないかなって思うんです。

具体的な行動であったり、それは人から笑われるからやめようとした価値観であったり、何か抜本的に変えなければ、本当の意味で未来からの視点には立っていない気がするんですよー。

そう、どこまで行っても過去からの延長で、考えちゃってるんじゃないのかなって。僕も、ハチャメチャな未来を想像して、昨年対比じゃない自分に、角度を変えてみたいと思います!

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木﨑 利長

木﨑 利長

ざっきー
1968年名古屋市生まれ。金融機関に勤務。クライアントの事業価値を向上させる事を目的とし、仕事を通して取り組んでいます。
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
 (※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)

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