2019年クリスマスカード

 

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これについては僕には「視点」が2つあります。

 

①海外の通貨に対して日本円は「安い」という可能性と、

②日本人の価格に対する価値の尺度が「低い」という仮説を持っているからです。

 

日本は「素敵〜」という前に、もしかしたら「割安」と思われているのかも

まず①ですが、為替というものは相対的に決まるのですが、日本円に関しては、本来であればもっと安くなるはずなのです。

経済成長率や、一人当たりGDPの伸びを考慮しても、もっと割り安になると思いませんか?

 

でも、自国の債権に関していえば、自国の家計部門が約9割を引き受けていますので、デフォルトのリスクは少ないのです。

また、自国への投資だけでなく、円借款やODA・民間企業による直接海外投資などで、海外に有数の債権を確保している事、売却はできないものの米国債の二番手の大口の引き受け手である事を考慮すると、相対的評価である為替に関しては、想像以上に割安に思われていないのです。

 

でも、既に労働人口の減少が始まり、世界に類を見ない高齢化社会に突入し、社会保障費をどう負担するのかで苦しんでいますよね。

そして、為替アナリストに聞けばいいと思いますが、今後、日本円はどうなるかというと、ほぼ全員が「長期的には安くなる」と、答えると思います。

 

つまり、何が言いたいかというと、本来はもっと割安になる通貨が、緩やかに安くなっている内に、なんとか対応しちゃうのが、日本人らしさだったりする訳です。

これ、一番わかりやすいのが、マクドナルドのビッグマックの値段です。

ビックマック指数としても有名ですが、知っていました?日本のビックマックって、相当、安いんですよ。

 

ビッグマック指数

 

つまりね、日本は安くて、美味しくて、素敵な国!じゃなくて、、、

割安になってしまった、お得な国、というのが、インバウンドの旅行者を引き寄せている本質だとしたら、どう思いますか?

 

日本人は、サービスに代表される見えない「価値」を分かってないのかも?

何かサービスをしてもらった時に、感動や感謝ではなく「フィー」を支払うというのは、今後の時代において大事な要素だと思います。

何故ならモノが飽和しているこの時代では、モノに払うのではなく、感動や関係性といったコトについて支払うからです。

これ、頭で理解していても、行動できますか?

例えば、感動した時に、感謝の気持ちをきちんと「お金」という対価で支払っているでしょうか?

 

価値を認め、その対価を支払うことは、将来への経済を拡大していく行為でもあります。

 

経済が成長している国々では価格は適切に上昇し、結果、広く社会に分配・再投資され、それが更なる成長へのエンジンになっているのではないでしょうか?

ちょっと立ち止まって考えると、清潔で住みやすく安全で食のコストも安い、と言われる今の私たちの社会の裏側には、もしかしたら、誰かがその「安く」なった分のコストを負担させられているのかもしれません。

そして、その様な社会は、持続継続が可能なのでしょうか?

 

大きなことを言うつもありはありませんが、僕自身は手の届く周囲1メートルぐらいの範囲の方々を大事に、このような社会の変化に対応できるよう寄り添っていきたいと考えています。

自分ももちろん大事ですが、私たちは人と関わって社会を構成していますからね、どうせなら、価値に対しては、感謝よりも「お金を払いたい」と意識して行きたいと思うのです。

だって「意識して、行動する」と、自分を取り巻く世界は、少しづつ変わりますからね。

 

 

それでは皆さま、

Merry Christmas & Happy New Year